PSEマーク
PSEマークとは?
電気用品安全法に基づき、製造業者や輸入業者が電化製品の安全性を自主的に検査し、問題がなければ表示できるマーク。菱形またはマルの中にPSE(Product Safty of Electricalの略)の字が入っています。
中古家電はパソコンなどを除いて
安全検査済みマークがないと販売できない
2001年4月から電気用品安全法が施行され、PSEマークを表示したもの以外は販売が禁止されました。経過措置として消費者に広く普及しているテレビ、冷蔵庫、洗濯機などについては、5年間の猶予期間が設けられていましたが、2006年3月末をもって期限切れとなります。ただし電子楽器などについては音楽関係者に配慮して除外されました。
これに伴い、中古家電を扱うリサイクル業者や家電店は対応に追われています。家電量販店のソフマップは4月からPSEマークがついていないDVDレコーダーやゲーム機など中古製品の販売や買い取りを取り止めます。全国に500店以上のリサイクル店を展開するハードオフコーポレーションも、2月上旬から消費者からの中古家電の買い取りを中止しました。ネット競売大手のヤフーは対象商品を販売した場合、即座に排除する方針を打ち出しています。
もっとも、販売業者が新たに「製造事業者」として国に届け出たうえ、自社で安全試験を実施すれば販売を続けることは可能です。しかし製造物責任法(PL法)による責任や、他社製品を自社製品として販売することにより商標権の問題が生じるおそれがあり、そこまでやる業者は少ないようです。
ちなみに、パソコンおよびパソコンの周辺機器、電話機やファックスなどの通信機器は規制の対象外となっていますが、リサイクル業者の間からは「買い取りをやめたと誤認され、中古製品が仕入れにくくなる」と懸念の声があがっています。また一部には「国をあげてリサイクルに取り組んでいるのに、時代に逆行する規制ではないのか」との批判も少なくありません。
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