覚醒水準とは――意味、ビジネスにおける例をわかりやすく解説 「覚醒水準」とは、心理学の用語で、パフォーマンスの高さに関わる緊張・興奮状態のレベルのこと。パフォーマンスを発揮するためには、作業に見合った適度な刺激や緊張が必要です。覚醒水準が上がると、心拍数が高くなって筋肉や脳に流れる血流が増し、比例するようにパ...
防衛的悲観主義とは――意味と例をわかりやすく解説 「防衛的悲観主義」とは、物事を悪いほうに考えることで、悪い状況を回避しようと努力し、その結果成功につながるという考え方。1980年代から心理学領域で使用されている概念です。アメリカの心理学者ジュリー・K・ノレム氏の著書「The Positive Po...
クオーターライフ・クライシスとは――意味、陥らないために考えるべきことは 「クオーターライフ・クライシス」とは、人生の4分の1が過ぎた20代後半から30代にかけて訪れる、人生について思い悩み、幸福感が低迷する時期のこと。一人前の大人に移行していく一方で、社会からは認められていないと感じる焦燥感から起こるジレンマとして、多く...
ダニング=クルーガー効果とは――その意味と自らを過大評価しないための対策は 「ダニング=クルーガー効果」とは、認知バイアスの一種で、能力の低い人ほど自らを過大評価してしまう傾向のこと。自分の能力をメタ認知できず、全体のなかでの自らの適格性を正しく査定できないことにより生じるもので、米国コーネル大学のデイヴィッド・ダニングとジ...
リフレーミングとは――視点を捉え直すことで別の見方が可能に 「リフレーミング」とは、理想的な状態に向かうために、ものごとを認知する枠組みを別の枠組みで捉え直すことをいいます。枠組みは英語で「Frame(フレーム)」、そのフレームを改めることから「Reframing(リフレーミング)」と呼ばれます。もともとは心...
認知的不協和とは―その理論と仕事の場面での向き合い方を解説 「認知的不協和」とは、自分の中に矛盾する二つの認知を抱えたときに生じる、居心地の悪さや不快感を表す心理用語です。アメリカの心理学者である、レオン・フェスティンガー氏によって提唱されました。認知的不協和から起こる不快感によって、人は自らの態度や行動を変...
自己肯定感とは―自己効力感との違いや、高い人の傾向を解説 「自己肯定感」とは、自分自身を受け入れ、尊重し、ポジティブに捉えることができる感情のことをいいます。他者と比較して何ができるか、何を持っているかなどで優劣を決めるのではなく、評価や成果の有無にかかわらず自分軸を持ち、そのままの自分を受け入れます。自己...
「コンプレイセンシー」とは? 現状に満足して改善を放棄すると企業文化に悪影響を及ぼす 「コンプレイセンシー(complacency)」とは、満足していて改善を望まない状態のことをいいます。辞書を引くと「自己満足」と出てきますが、目標を達成してそれ以上の改善・改良を望まない、というニュアンスを含みます。例えば、社内のシステムを検討すると...
9マスの正方形からアイデアを広げる「マンダラート」とは 「マンダラート」はアイデアを広げるための発想法で、3×3の9マスの正方形にテーマを書き込むことで思考を深めていきます。仏教の教えを模式的に示した絵図「曼荼羅(マンダラ)」と「アート」を掛け合わせた造語で、デザイナーの今泉浩晃氏によって考案されました。...
「見られている」状況が人をやる気にさせる? 「ホーソン効果」とは 「ホーソン効果」とは、自分が期待されていると感じ、それに応えようと行動することで、良い結果につながる現象のこと。米国シカゴにある電機メーカーのホーソン工場で、1924年から8年間にわたり行われた「ホーソン実験」によって発見された効果です。照明を明るく...
カタルシス効果とは――意味と例、心の中のもやもやを吐き出してスッキリするには 「カタルシス」とは、心の中にたまっていた言葉にならないもやもやした感情を、何かをきっかけに吐き出し、解放させること。さらに、それによって気分がすっきりし、不安や緊張などの症状がなくなることを「カタルシス効果」といいます。現在は心理学の用語として使われ...
自分のありのままを受け入れるセルフ・コンパッションとは メリットや身に付け方をご紹介 「セルフ・コンパッション」とは、あるがままの自分を受け入れること。コンパッションとは英語で思いやりのことで、直訳すると「自分に対する思いやり」という意味になります。2011年に米国テキサス大学のクリスティーン・ネフ氏によって『セルフ・コンパッション―...
テンプテーション・バンドリングとは 面倒なことと楽しいことをセットに 「テンプテーション・バンドリング」とは、気が進まない行為と、娯楽や誘惑物などをセットにすることで、その行為へのモチベーションを高める方法のことをいいます。テンプテーション(temptation)とは「誘惑」を、バンドリング(bundling)は「まと...
承認欲求とは|基本的な欲求、しかし個人差も 承認欲求とは「周囲の人たちから自分を価値のある人間として認められたい」という欲求のことです。マズローの欲求五段階説によれば、承認欲求は人間の基本的な欲求の一つとされています。「目立ちたがり」などネガティブな文脈で捉えられることもありますが、うまく活用...
子供は、親の背中を見て育つ? ある実験結果から「大人が目標達成に向けて努力する姿を見せることによって、子のやり抜く力が醸成される可能性がある」ということがわかってきました。子どもたちは働く親の姿を見て、どのように感じているのでしょうか。「子供のキャリア観に関する調査」より紐解きま...
社員の成長に影響するグロースマインドセットとは 「グロース・マインドセット(Growth Mindset)」とは、自分の才能や能力は、経験や努力によって向上できるという考え方のこと。社会心理学、発達心理学を専門とするスタンフォード大学の心理学教授キャロル・ドゥエック氏によって提唱されました。グロー...
WOOPの法則とは――意味と例、目標を達成するためのステップを解説 「WOOPの法則」とは、目標達成を円滑にするプロセスについて提唱した法則です。アメリカの心理学者ガブリエル・エッティンゲン博士による20年以上にわたる研究の末に体系化されました。WOOPとは、「願望(Wish)」「結果(Outcome)」「障害(Ob...
セルフエフィカシーとは ~意味・高める方法などを解説 「セルフエフィカシー(self-efficacy)」は、日本語で自己効力感と訳されます。自分がある状況において適切な行動を遂行できるかどうかの認知のことを指し、カナダ人心理学者のアルバート・バンデューラが提唱しました。「求められる行動を遂行する能力を...
アクティブラーニングとは?メリットや実践方法、導入時の課題などを解説します 多様な価値観への対応、イノベーションを創出しやすい組織風土の構築など、企業が求める人材・組織のあり方は変化しつつあり、人材開発・育成の重要性が増しています。そうした中で、近年注目を浴びているのがアクティブラーニング。講師から受講者に向けて一方向的に指...
ラテラルシンキングとは ~ロジカルシンキングとの違い、考え方を解説 「ラテラルシンキング」とは、ものの見方の角度を変え、さまざまな視点から自由に発想する思考法のこと。「ラテラル(lateral)」とは「側面の」「横からの」「水平の」といった意味を持ち、日本語では水平思考とも呼ばれます。ラテラルシンキングの対にある思考...