インテリジェンス、転職サービス「DODA(デューダ)」調べ
2011年4月-6月 転職求人倍率
6月求人倍率1.12倍 4月以降、求職者が増加
株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:高橋広敏)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、転職支援サービス登録の個人求職者と、法人企業の求人数をもとに算出した「転職求人倍率」を発表しております。「転職求人倍率」は、大都市圏のホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すものです。2011年4月から6月の結果がまとまりましたので、お知らせいたします。
※ 職種別の求人倍率、その他詳細の解説は、DODAサービスサイトにて公開しております。
※ 調査対象となる個人求職者の職種、最終学歴、年齢区分など属性データは、「登録者(転職希望者)情報」をご確認ください。
各業種カテゴリーの詳細は、「業種一覧」、もしくは、DODAサイトにてご確認ください。
【 結果概要 】
【全体の動向】―― 節電による長期休暇・分散休暇が、転職活動にも影響
2011年6月の転職求人倍率は1.12倍となり、リーマンショック以降で最高値となった2011年3月の1.30倍から0.18ポイント低下しています。求人数は横ばいにある一方、3月から6月にかけて、転職希望者数が増加し続けていることが影響しています。
今後、夏期休暇に入る8月前後から転職希望者の増加は落ち着くと推察されますが、今年は節電目的で長期休暇・分散休暇を行っている企業も多数あり、個人の転職活動スケジュールに大きな影響を与えると見られます。
【業種別動向】――「メディカル」、「IT/通信/インターネット」が引き続き高水準
業種別の転職求人倍率を見ると、6月は「メディカル」が2.86倍で最も高く、次いで、「IT/通信/インターネット」(1.38倍)、「メーカー」(1.17倍)と続きました。メディカル業界では、CSO(医薬品販売業務受託機関)にてMRの採用が引き続き活発です。
【DODA編集長の解説】―― 7月にもう一段階求人増加
例年は、年度末の3月から年度はじめの4月にかけて、転職希望者が5~10%程度減少する傾向にありますが、今年は3月から6月にかけて、毎月転職希望者が増加し続けました。3月の東日本大震災の影響で、転職活動の時期が後ろ倒しになったことに加え、企業の採用ニーズの高まりにより活動を開始した転職希望者が増えたという2つの要因が重なったことによるものと推察されます。ただ、転職希望者の増加は一時的なもので、8月前後から、転職希望者の増加は落ち着くものと見ています。
一方で、企業の中途採用意欲は、4月・5月といったん落ち着きを見せましたが、それでも求人数は対前年同月比140%と高い伸びを維持しています。また、この数年、中途採用を全く行ってこなかった大手総合商社も、総合職の採用を再開しています。
製造業をはじめとした大手企業各社が、5月以降、年間の採用計画通りの求人を多く出しています。さらに震災により採用計画が後ろ倒しになっていることもあり、7月以降、もう一段階の求人の増加がみられると考えます。(DODA編集長 美濃啓貴)
◆ 本リリースの詳細はこちらをご覧ください。
(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /7月25日発表・同社プレスリリースより転載)