働くことへの若手意識調査
仕事に「報酬」を求める価値観・年次と共に増加・学習機会大幅減とロールモデル不在に揺らぐ3年目社員の姿も
組織・人材開発支援事業を手掛けるリ・カレント株式会社では、20代の若手自身の率直な考え・価値観を知ることが若手育成の設計に重要と考え、2020年から「働くことへの若手意識調査」と題した意識調査を定期的に実施しています。 2023年春の最新調査では、働くことに関する価値観を問う例年の設問に加え、「ロールモデル」の所持の実態や、「主体的な行動を控えるときの理由」などを調べるパートを追加しました。
企業の人材育成に関わる方々に参考情報としてご覧いただけるよう、調査結果をレポートとして公開いたします。
※調査全文・各設問詳細はこちらよりご覧いただけます。 https://jinjibu.jp/materials/detl/15914/
◆若手意識調査結果・サマリー 20代働く若手社員の本音
1.若手が主体的に行動しない理由1位は「仕事が増えるから」(Q9)
職場・仕事において「思いついたことを実行しなかった」経験が「ある」とした回答者にその理由を聞いたところ、「余計に仕事が増えてしまうから」(38.5%)が最も多く、次いで「自分で実行できる自信がなかったから」(31.0%)となった。 「目立ってしまう・周囲から浮いてしまうから」や「上司や先輩に注意されるから」などはそれぞれ1割程度に留まった。
2.若手の描く「1年目のあるべき姿」像1位は「ミスなく仕事ができる」(Q10)
「正社員1年目終了時点(2年目になる時点)で期待されている/されていたこと」について考えを聞いたところ、「ミスなく仕事ができること」(25.3%)が最も多く、次いで「上司・先輩からの指示を受けることなくひとりで仕事が回せること」(22.1%)が続いた。 「周囲の手を借りながら仕事を進められる」「質問しながら仕事を進められる」などはそれぞれ2割以下の回答となった。
3.若手の働く理由=「報酬(金銭)を得るため」は年次と共に増加(C1)
年次ごとの回答結果を見たところ、まず「仕事観(働く目的・譲れないもの・価値観)」については、「報酬を得るため」とする回答割合が年次が上がるにつれ増加していることがわかった。
4.ロールモデルが「いる」という回答は3年目社員で最も少なく、学習機会も3年目で大きく減少(C2・C3)
同様に年次ごとの集計軸で「過去1年間での、仕事に役立てることを目的とした学習機会」の有無を見てみると、正社員1・2年目と比較して3年目から大きく低減していることがわかった。 さらに、同様の集計軸にて「ロールモデル」の有無を見ると、こちらも正社員3年目で大きく低下し、正社員1年目と比較して半分以下となっていることがわかった。
◆調査概要
・調査対象:東京都在住の20代 1300名
・調査期間: 2023年2月上旬
・調査方法:選択回答及び自由回答式インターネット調査
※構成比の数値は、四捨五入のため 100%にならないことがあります。
※実際の東京都の人口構成に合わせるために、回収サンプルに重みづけを行っています(ウェイトバック集計)
※非有効回答を含まないグラフもあります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(リ・カレント株式会社 / 3月29日発表・同社プレスリリースより転載)