「パラレルキャリア/副業」実態調査
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用しているユーザーを対象に「パラレルキャリア/副業」についてアンケートを行ない、2,250名から回答を得ました。
※パラレルキャリア…スキルアップや自己実現、人脈形成といった金銭的報酬以外を目的に、本業とは異なる仕事をすること。
※副業…金銭的報酬を目的に、本業を持ちながら本業とは異なる仕事をすること。
調査結果 概要
- 7割が「本業以外にも第2の仕事・活動をしたい」と回答。実際に活動をしている方は3割に留まる。
- 87%が「パラレルキャリア/副業に興味がある」と回答。活動していない理由は、「始め方がわからない」、「会社が禁止している」が上位。
- 35%が、コロナ流行後にパラレルキャリア/副業を開始。具体的な活動内容は「本業以外の単発の仕事」、得られる年収は「20万円未満」が最多。
- 9割が、パラレルキャリア/副業が許可されている企業に対し、「転職先として魅力的」と回答。
調査結果 詳細
1:7割が「本業以外にも第2の仕事・活動をしたい」と回答。実際に活動をしている方は3割に留まる。
「今後、どのような働き方をしたいですか?」を伺ったところ、68%が「本業以外にも第2の仕事・活動をしたい」と回答しました。一方、「本業以外に取り組んでいることはありますか?」と伺ったところ、「している」と回答したのは34%。内訳は「パラレルキャリア/副業の両方をしている」(8%)、「パラレルキャリアをしている」(7%)、「副業をしている」(19%)でした。
2:87%が「パラレルキャリア/副業に興味がある」と回答。活動していない理由は、「始め方がわからない」、「会社が禁止している」が上位。
パラレルキャリア/副業をしていない方に、本業以外の活動についての興味を伺ったところ、87%が「興味がある」(パラレルキャリアに興味がある:13%、副業に興味がある:30%、パラレルキャリア/副業いずれも興味がある:44%)と回答しました。
本業以外の活動をしていない理由を尋ねたところ、第1位は「始め方がわからないため」(34%)、第2位は「会社がパラレルキャリア/副業を禁止しているため」(33%)、第3位は「本業が忙しく時間がないため」(26%)でした。パラレルキャリア/副業への関心は高い一方、具体的なアクションについての理解や、企業での制度整備が進んでいない現状が分かりました。
一方、パラレルキャリア/副業に取り組む方に活動する理由を尋ねたところ、「副収入」(68%)が最多。次いで、「新たなスキルの習得」(34%)が続きます。
3:35%がコロナ流行後にパラレルキャリア/副業を開始。具体的な活動内容は「本業以外の単発の仕事」、得られる年収は「20万円未満」が最多。
パラレルキャリア/副業に取り組む方に、開始時期を伺うと、「新型コロナウイルス流行後(2020年4月以降)」は35%でした。具体的な活動について尋ねたところ、最も多かった回答は「本業以外の単発の仕事」(39%)でした。また、パラレルキャリア/副業によって得られた年収を伺ったところ、38%が「20万円未満」と回答しました。そのほか、パラレルキャリア/副業によって具体的に得られたことについても紹介します。
■パラレルキャリア/副業によって具体的に得られたこと
・本業だけでは物足りないので、副業をして収入も暇な時間も有効に使っている。おかげで日々の充実感を得られている。(35歳男性)
・本業の経験を副業に、副業の経験を本業に、相乗効果で指導技術が向上した。また、本業と副業の2本柱で収入を確保できた。(38歳女性)
・将来的にも役立つスキルを得られている。加えて、副業先で新たな人脈もつくることができた。(45歳男性)
・すぐに起業などを考えているわけではないが、セカンドキャリアを見据えたとき、副業を通して、適切な準備を行なえていると思う(52歳男性)
4:9割が、パラレルキャリア/副業が許可されている企業に対し、「転職先として魅力的」と回答。
「現在(もしくは直近)の会社の就業規則でパラレルキャリア/副業は許可されていますか?」と伺ったところ、「許可されている」が29%、「原則禁止だが、条件を満たした場合は容認されている」が28%。「明確に禁止されている」は33%でした。
「パラレルキャリア/副業が許可されている企業は転職先として魅力的だと思いますか?」と伺うと、88%が「魅力的だと思う」(とても魅力的だと思う:52%、やや魅力的だと思う:36%)と回答しました。具体的な理由も紹介します。
■とても魅力的だと思う・やや魅力的だと思うと回答した方の理由
・自分の目指したい姿や挑戦したい仕事が新たに出てきた場合、柔軟に、かつ選択肢の多いキャリアを描けるようになることは、能力として大切であると思うから。(35歳男性)
・個人の可能性を伸ばすチャンスを許容している会社という認識のため。(41歳女性)
・セカンドキャリアの年齢になった場合、現役世代との給与差が出るのが大半ですが、一方で支出が急に減るわけでもないので、少なくとも”卒業時点”の報酬を得られる程度の働き方については考えておきたい。(52歳男性)
■あまり魅力的だと思わない・まったく魅力的だと思わないと回答した方の理由
・本業だけで成立たせる自信が企業にないのかなと思ってしまう。(35歳男性)
・本業も忙しい中で、副業にも時間をつかっていくと、家族と過ごす時間などプライベートがなくなってしまうのが心配。(36歳男性)
・できれば副業をしなくても困らないほどの収入を本業で得られれば嬉しい。副業は非常手段なイメージがある。(47歳女性)
【調査概要】
■調査方法 :インターネットによるアンケート
■調査対象 :『ミドルの転職』を利用するユーザー
■有効回答数:2,250名
■調査期間 :2022年1月5日~2022年3月28日
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(エン・ジャパン株式会社/ 4月21日発表・同社プレスリリースより転載)