「2021年新入社員実態調査」を実施
キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研』を運営する株式会社ライボ(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小谷匠 以下「ライボ」)は、2021年4月に入社した186人の社会人男女を対象に「2021年新入社員実態調査」を実施しました。同調査では新入社員が理想と現実に直面した「リアリティ・ショック」から、モチベーションに影響が出る目安とされる半年が経過した今、勤務先に対する満足度やそれに影響する働き方の実態を調査しました。
【入社半年のリアリティ・ショック】
コロナ禍での就活で市場にも大きな影響が出た2021年4月入社組は、オンラインを用いた大学授業や就活面接などの経験者が多いことから、現代の変化した働き方にも柔軟に適応している印象がある一方、働き方や仕事感などの世代ギャップがあるとも言われています。そうした背景から、2021年4月入社から半年が過ぎた現在で、入社前後の理想と現実から影響が出る「リアリティ・ショック」による現勤務先の労働環境やその満足度、また入社前とのギャップなどについて調査するに至りました。
【調査概要】
調査対象者 :全国 / 男女 / 20代
調査条件 :2021年4月入社の社会人
20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間 :2021年9月3日~9月15日
サンプル数 :186
調査方法 :インターネット調査
【TOPICS】
・68.8%が現在の勤務先に対して満足していると回答
・75.5%が希望する企業に就職が叶い、半数以上が希望部署に配属されている
・月の平均残業時間は91.2%が40時間未満と回答
・43.5%が入社前後のギャップを感じたと回答
・入社前後のギャップについては会社の雰囲気と業務内容が最多回答
【勤務先に対する満足度】
現在の勤務先に対する満足度については、大変満足30.6%、やや満足38.2%で全体の68.8%が「満足」していると回答しました。また、75.3%が希望の企業への就職が叶い、希望部署への配属も54.3%と半数以上が希望する企業と部署に就けたと回答しました。
【就職先決定に重視したこと】
72.1%が2つ以上の内定をもらったと回答する中、企業決定に重視したことについては「業務内容」と「給与・昇給」がどちらも56.5%と最多回答になりました。最も低かったのが「勤務地・立地」の1%で、テレワークによる働き方の変化に伴った回答が顕著に現れた結果になりました。
【労働時間と残業時間の月間平均】
勤務先の月間平均労働時間は140時間以上160時間未満が28.0%、160時間以上180時間未満38.2%で、月間平均残業時間は20時間未満70.9%と働き方改革が進んでいる傾向にある回答結果になりました。
【入社前後のギャップとその理由】
全体の43.5%が2021年4月に入社する前後でギャップを感じたと回答し、その理由として最も多かったのが「会社の雰囲気」「業務内容」32.4%で、いわゆる「リアリティ・ショック」を実感したという回答結果になりました。また仕事とプライベートとの両立についても、実に89.2%が「両立している」と回答しました。
【調査まとめ】
一般的に入社後3ヶ月で現れるリアリティショックですが、その後のモチベーションへの影響を決定づけるラインは入社後半年と言われています。その中で、今回実施した2021年4月入社の新入社員男女を対象に実施した調査[前編]では、入社前後で感じたギャップも比較的低い水準で、働く環境や仕事とプライベートの両立についても満足度は高い結果になりました。また、企業選択に勤務地を重視しないという回答結果は、近年の社会情勢に伴って増加したオンラインの対応が影響していると考えられることから、今後の就活者においてテレワーク前提の企業選択になることが推測されます。
ライボでは今後も就職・転職・働き方などに関連する様々な調査を実施し、リアルで透明度の高い情報を発信することで、個が活躍する社会の実現を目指してまいります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ライボ / 9月27日発表・同社プレスリリースより転載)