女性は「職種など詳細情報の提供」を重視。男性は「自身がアピールしたいことへの質問」に重き~転職者調査、中途採用の『面接シーン』における企業の対応:リクルートキャリア
株式会社リクルートキャリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林 大三)は、転職支援サービス『リクルートエージェント』の登録者の方で、転職決定された方にアンケートを行いました。今回はその回答から、中途採用の『面接シーン』における企業の対応について、どんなことが求職者の入社意思決定に影響するのか分析しましたので、ご報告いたします。
■調査結果トピックス
- 男女ともに『面接官の話を聞く態度』『緊張させない雰囲気づくり』に好感を持ちやすい。
- その上で、企業の面接対応で志望度に影響を与える項目には、男女で明確な差がある。
- 女性は『職種や部署の詳細情報の提供』があると志望度が上がりやすく(男性より+8.0pt)、男性は『自身がアピールしたいことへの質問』に重点を置く(女性より+10.7pt)。
- 次いで、女性は『柔軟な対応』(男性より+7.8pt)、男性は『希望年収の確認』(女性より+10.4pt)で差が大きい。
- 今後の採用面接では、候補者との相性を考慮した面接官の人選が、より大事になるだろう。
■転職決定者に聞く、志望度の上がった面接での対応
女性は『職種や部署の詳細情報の提供』『面接の時間や手段への柔軟な対応』が男性より高く、男性は『自身がアピールしたいことへの質問』『希望年収の確認』が女性より高い。
企業の面接で、志望度が上がった対応で男女ともに1位2位だった理由は、「面接官の話を聞く態度」(女性は76.7%、男性は77.7%)、「緊張させない雰囲気づくり」(女性は70.8%、男性は68.6%)という結果になった。面接官の態度や雰囲気は、求職者の志望度に直結することがわかる。女性が男性より5pt以上高かった項目は「職場や部署の詳細情報の提供」(男性より+8.0pt)や「面接の時間や手段への柔軟な対応」(男性より+7.8pt)となった。一方で、男性が女性より5pt以上高かった項目は「自身がアピールしたいことへの質問」(女性より+10.7pt)と「希望年収の確認」(女性より+10.4pt)だった。
■転職決定者に聞く、志望度の下がった面接での対応
女性は『威圧的な雰囲気』だったことが男性より高く、男性は『面接後のフィードバックがない』ことが女性より高かった。
企業の面接で、志望度が下がった対応で男女ともに1位2位だった理由は、『面接官の話を聞く態度』(女性は43.2%、男性は39.2%)、『威圧的な雰囲気』(女性38.9%、男性33.2%)だった。女性が男性より5pt以上高かった項目は『威圧的な雰囲気』(男性より+5.7pt)であった。一方で、男性が女性より5pt以上高かった項目は『面接後のフィードバックがない』(女性より+5.2pt)となった。面接対応の中で志望度に影響するのは、面接官の態度や雰囲気である場合が多いとわかった。企業にとって、候補者との相性を考慮した面接官の人選が、より大事になってくるだろう。
■解説
“100人100色の採用面接”こそが、採用力の明暗を分けるカギ
「丁寧で飾らない面接で、安心して本音で話せました」(28歳女性・営業)
「希望年収について聞いてくれ、とても好印象でした」(38歳男性・SE)
「職場の皆さんと触れさせていただき決断できました」(35女性・経理)
調査結果からは、企業の面接対応の質が、求職者の心を惹きつけ、企業への入社志望度・意思決定を大きく前進させる事がわかりました。
面接官の丁寧な態度、場の雰囲気、求職者が話したい(もしくは聞きたい)ことに寄り添った質問力、職場のリアルな情報の提供力。そして、男女別や職種別など、個人ごとに面接官のアサインを変え、面接のストーリーを作りこむ。そうした求職者に寄り添った"100人100色の採用面接こそが、採用難時代の採用力の明暗を分けるカギになると思います。
■調査概要
実施期間:2019年3月19日(火)~ 2019年3月31日(日)
調査対象:転職支援サービス『リクルートエージェント』経由での転職決定者
回答数:930名のうち、面接で志望度に変化があったと回答した872名(男性615名/女性257名)
調査方式:インターネット調査
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社リクルートキャリア https://www.recruitcareer.co.jp/ /6月11日発表・同社プレスリリースより転載)