「現在の勤務先で定年まで働こうと思っているし、実際にできると思う」団塊ジュニア世代の男性49.2%、女性27.2%。その割合は年代が若くなるにつれ低く~『ライフデザイン白書2018』:第一生命経済研究所
第一生命ホールディングス株式会社(社長稲垣精二)のシンクタンク、株式会社第一生命経済研究所(社長丸野孝一)では、このほど「ライフデザイン白書2018」の新刊となる「『人生100年時代』のライフデザイン-団塊ジュニア世代から読み解く日本の未来-ライフデザイン白書2018」を執筆しました。本書の概要をご紹介いたします。
<調査結果抜粋>
II章 団塊ジュニア世代からみる就労(執筆者:的場康子)
団塊ジュニア世代は、1990年代初頭にバブル経済が崩壊し、日本経済が長期的な不況に陥った当時、就職氷河期を経験した世代です。こうした社会状況に直面したからこそ、従来の雇用システムである年功序列や終身雇用、定年制などに頼らず、自分自身のセーフティネットを構築し、自分なりの働き方を開拓しながら、多様な働き方を促進させると考えられます。
「自分は就労面において厳しい競争を体験してきた」の回答割合は、団塊ジュニア世代の男性は38.7%であり団塊世代(41.4%)に次いで高く、女性は35.3%であり他の世代に比べ最も高いです。団塊ジュニア世代は男女共に親世代と同じく厳しい競争体験をしたと感じています。特に女性も多くが大学を卒業して働くようになりましたが、バブル崩壊による不況の厳しさを実感したのは女性の方が多いようです。
「現在の勤務先で定年まで働こうと思っているか」をたずねたところ、団塊ジュニア世代の男性は49.2%、女性は27.2%が「定年まで勤務するつもりで、実際にできると思う」と回答しています。その割合は、男女共に年代が若くなるにつれて低くなっています。団塊ジュニア世代から下の世代の多くは、自らの職業生活をどのようにデザインするか、模索しながら働き続けなければならないことを認識しているようです。
<調査概要>
調査名: 今後の生活に関するアンケート
調査対象: 全国の満18~69歳の男女個人
調査時期: 2017年1月27日~29日
抽出方法: 調査機関の登録モニターから国勢調査に準拠して地域(10エリア)×性・年代×未既婚別にサンプルを割付
有効回答数: 17,462サンプル
調査方法: インターネット調査
調査機関: 株式会社マクロミル
<お問い合わせ>
(株)第一生命経済研究所
ライフデザイン研究本部 研究開発室 広報担当(津田・関)
TEL.03-5221-4772
FAX.03-3212-4470
◆ 本調査の詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(株式会社第一生命経済研究所 http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ /10月6日発表・同社プレスリリースより転載)