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【ヨミ】ピープル アナリティクス ピープル・アナリティクス

「ピープル・アナリティクス」とは、最新のテクノロジーを活用し、社員の行動データを収集・分析して、クリエイティブな人材を輩出する職場のあり方や生産的で満足度の高い働き方などを導き出す技術のことです。近年は、特に社員の行動を、カード型やウェアラブル型端末に組み込まれたセンサー技術から得られるビッグデータとして取得し、オフィス環境の最適化などにつなげる手法が注目を集めています。米国では、グーグルやフェイスブック、アクサ生命保険など、ピープル・アナリティクス専門の部署を設立する企業も増えてきました。
(2016/2/15掲載)

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ピープル・アナリティクスのケーススタディ

理想の職場や働き方をビッグデータで導き出す
最新のセンサー技術が支える「職場の人間科学」

オフィスのデザインや席順、休憩をとるタイミングなどを少し変えるだけで職場の快適さ、仕事のしやすさが目に見えて改善されたり、社員が立ち寄って息抜きできるスペースがあると、そこで交わされた雑談から新しいアイデアが生まれたりすることは、決して珍しいことではないでしょう。誰もが経験上、そうした職場環境の大切さは感じているものの、これまではその効果を客観的に測定する手段がありませんでした。組織としてできることといえば、せいぜい社員との面談やアンケートの実施、あるいはベテランの経験知に頼ることぐらい。そこで近年、注目を集めているのが、社員の行動をビッグデータとして収集・解析し、職場管理の最適化・効率化に結びつける技術――「ピープル・アナリティクス」です。

ピープル・アナリティクスで特に重視されているのは、カード型やウェアラブル型の端末に内装したセンサー技術から得られるデータ。そこには、社員がどこで、誰と話しているのか、話し方や話すスピードといった音声としての特徴など、フェイス・トゥ・フェイスの社内コミュニケーションに関するさまざまな情報が詰まっています(プライバシー保護の観点から会話内容は原則的に記録されません)。メールやウェブの閲覧記録よりも、そうしたインフォーマルな行動データのほうが、解析して得るものが大きいのです。

かつてバンク・オブ・アメリカでは、コールセンターの4チーム、約80人にセンサーを携帯させ、約4週間にわたってデータを収集しました。コールセンターというと、従来は業務効率を高めるために、現場では「シフトに穴を開けない」「私語をなくす」といったことばかりが重視されてきましたが、調査の結果、それが間違いであることがわかったのです。

コールセンターの運営を最適化するには、従業員同士のコミュニケーションを促す交流の機会が必要で、シフトに穴をあけないことより、そろって休憩をとることのほうが重要でした。実際、同じチームのメンバーが同じタイミングで1日15分のコーヒー休憩を取れるようにしたところ、生産性を高める交流が自然に行われるようになり、年間1500万ドルもの運営コストを削減できたといいます。

働き手の行動をデータとして取得、解析することで、最適な職場や働き方が見えてくる――ピープル・アナリティクスが「職場の人間科学」と言われるゆえんでしょう。

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