ユースエール
ユースエールとは?
若者雇用促進法に基づき、若者の採用・育成に積極的で若者の雇用管理状況などが優良な中小企業を、厚生労働大臣が「ユースエール認定企業」として認定する制度が2015年10月から新しくスタートしました。「ユースエール」とは、この認定企業が取得・使用できる認定マークの愛称。若者(youth)にエールを送る事業主というイメージで名づけられました。中小企業にとっては、若者雇用促進法に基づくユースエール認定企業となることで、ハローワークでの重点的PRや各種助成金の加算などの支援が受けられるようになり、企業のイメージアップや優秀な人材の確保などが期待されます。
若者の雇用に積極的な中小企業を国が認定
12の基準を満たした認定企業を積極支援
厚生労働省は昨年10月から、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況が優良な中小企業を「ユースエール認定企業」として認定するマーク、愛称「ユースエール」の運用を開始しました。このユースエール認定企業制度は、同時に施行された「青少年の雇用の促進等に関する法律」(若者雇用促進法)に基づく、青少年の「適切な職業選択の支援に関する措置」の一環です。認定企業に対して情報発信の後押しなどを行い、企業が求める人材を円滑に採用できるよう支援するとともに、求職中の若者とのマッチング向上を図ります。
若者雇用促進法に基づく認定企業になり、ユースエールマークを取得すると、企業は次のような支援を受けられ、さまざまなメリットが期待できます。
1. ハローワークなどで重点的PRの実施
認定企業について「わかものハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」などの支援拠点で積極的にPRするほか、厚労省が運営する、若者の採用・育成に積極的な企業などに関するポータルサイト「ユースエール認定企業・若者応援宣言企業検索システム」にも企業情報を掲載。自社の魅力を広くアピールすることで、若者からの応募増が期待できます。
2. 認定企業限定の就職面接会等への参加
各都道府県労働局・ハローワークが開催する就職面接会などについて積極的な情報提供を展開。正社員就職を希望する若者との接触機会が増え、より適した人材の採用が期待できます。
3. 自社の商品、広告などに認定マークの使用が可能
認定企業は、ユースエールマークを商品や広告に付けることが認められ、これを使用することによって、若者雇用促進法に基づく認定を受けた優良企業であることを対外的にアピールできます。
4. 若者の採用・育成を支援する関係助成金を加算
認定企業が、若者の採用育成を支援する各種助成措置(キャリアアップ助成金、キャリア形成促進助成金、トライアル雇用奨励金)を活用する際、一定額が加算されます。
ユースエール認定企業になるためには、常時雇用する労働者が300人以下の事業主で、「学卒求人など若者対象の正社員の求人申込みまたは募集を行っていること」や「若者の採用や人材育成に積極的に取り組む企業であること」など若者雇用促進法に基づく12の認定基準を、すべて満たしていなければなりません。各都道府県労働局に申請し、基準を満たしていることが確認されると、各都道府県労働局から認定通知書が交付されます。
(参考情報:厚生労働省ホームページ)
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