【ヨミ】ケイロイゾンショウ 経路依存性

「経路依存性」とは、経済学用語として開発された理論で、過去の経緯や歴史によって決められた仕組みや出来事にしばられる現象のことをいいます。個人も組織も、過去に行った意思決定によって制約を受ける傾向があります。人は一度慣れ親しんだものを変えることにストレスを感じやすく、ある状況で下された決定が、後に状況が変わっていたとしても効力を及ぼすことがあります。

経路依存性のケーススタディ

その習慣は本当に効率的?
経路依存性から脱却するには

「これまでもそうだった」――職場でよく聞くフレーズではないでしょうか。何かの仕組みを変えるときには、変えるためのエネルギーに見合った合理的な理由が必要です。そのため、少々非効率な面があったとしても、過去を踏襲した方法を選んでしまうのです。過去を踏襲する場合にも合理的な理由は必要なのですが、「今までやっていたから」という理由だけで、明日も同じ行動をとりがちです。それこそが、経路依存性です。

経済分野で経路依存性という概念が生まれたのは、キーボードの配列に関する議論でした。タイプライターが主流だった時代、あまり速くタイプするとタイプライターが壊れてしまうため、あえて打ちにくい配列になったといわれています。人々はその打ちにくい配列に慣れ、パソコンの利用が主流となった現在でも、キーボードはタイプライターのレガシーな配列を引き継いでいます。

日本企業においても、見直されるべきレガシー制度は数多くあります。しかし、複雑に要素が絡み合って一つの合理性を作り上げている場合も少なくなく、制度を一つ変えたとしても、抜本的な変更にならないこともあります。例えば、ダイバーシティを本気で推進しようと思ったら、新卒一括採用や終身雇用制度はもちろん、評価制度や働き方自体も見直す必要があります。

そういう意味で、コロナショックは抜本的な改革を行うチャンスとも言えます。過去の慣習から脱却して、よりよい方向に進めるためには、あらゆるパラダイムを変化させる必要があります。コロナ禍でリモートワークが定着しはじめ、営業活動や契約手続きなどのオンライン文化が醸成され始めた今なら、次の時代に進むための変化をもたらせるかもしれません。

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