従業員のエンゲージメントを高めるためには、一人ひとりと対話し、価値観やモチベーションの源泉を知ることが重要です。多くの企業がエンゲージメントサーベイや1on1で従業員の本音を引き出そうとしていますが、サーベイがやりっぱなしになっていたり、1on1を担う人の力量が不足していたりと、施策が機能せずに社員の不満を生んでいる例もあります。どうしたらそのような状況を脱し、従業員のエンゲージメント向上を実現できるのでしょうか。
そこでバヅクリが提案するのが、「1対N」のコミュニケーション。複数人で議論することで、多様な視点で考えることができ、自分でも気づかなかった本音が言語化できるといいます。Zアカデミア学長でありコミュニケーションに詳しい伊藤羊一氏と、仲間作りを組織成長につなげるビジネスを展開するバヅクリ代表の佐藤太一氏が、エンゲージメント向上の必要性や、「1対N」の対話の可能性について語りました。
- 伊藤羊一さん
- Zホールディングス株式会社 Zアカデミア学長/武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)学部長/Voicyパーソナリティ/株式会社フィラメントCIF(チーフ・イシュー・ファインダー)/株式会社ウェイウェイ 代表取締役/グロービス経営大学院 客員教授
いとう・よういち/日本興業銀行、プラスを経て2015年4月よりヤフー。現在Zアカデミア学長として次世代リーダー開発を行うほか社外でもリーダー開発を行う。2021年4月武蔵野大学アントレプレナーシップ学部を開設、学部長就任。代表著作「1分で話せ」。
- 佐藤太一さん
- バヅクリ株式会社 代表取締役社長 CEO
さとう・たいち/チェンジ、DeNA、アクセンチュアで組織/人材開発、業務改革、事業戦略、M&Aを経験した後に、2014年みんなのウェディングの経営企画部長・IPO室長として東証マザーズに上場。同時期にプレイライフ株式会社を創業しアソビのモデルコース投稿メディア「PLAYLIFE」で月間利用者400万人を記録。コロナを機に社内コミュニケーション/エンゲージメントサービス「バヅクリ」を立上げ。大手700社の内定者フォロー、社内イベント、労働組合イベント、エンゲージメント施策を支援。2022年社名をバヅクリに変更。
青山学院大学卒業。早稲田大学大学院修了。
働き手と会社の関係性が変わった今、エンゲージメントが重要になっている
佐藤:エンゲージメントの必要性について、伊藤さんはどのように考えていますか。
伊藤:かつて「従業員は会社に忠誠心を持て」と言われた時代がありました。会社の立場が上で、従業員が下という関係があり、従業員から企業へ一方的に「ロイヤルティー=忠誠心」を提供することが求められました。
近年は、会社と従業員の関係性がフラットになりました。会社が一方的に従業員の忠誠心を受け取るのではなく、会社と従業員が相互に価値を提供し合うようになっています。この関係性のもとでは、例えばやりがいや働きやすさにつながる人事施策を提供することによって、従業員のエンゲージメントは高まります。私はこのフラットな相互関係が重要ではないかと考えています。
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【INDEX】
- 働き手と会社の関係性が変わった今、エンゲージメントが重要になっている
- エンゲージメント向上には、組織のフラットさが密接に関係している
- エンゲージメントを高めたいなら、まずは従業員の声を拾いに行く
- 集団コーチングで従業員の「本音」を引き出す
- 「やりっぱなしサーベイ」を脱し、エンゲージメント向上につなげるには? 記事全文を無料ダウンロード
バヅクリは、組織心理学を意識した100種類以上の「仲間作りの社内イベント」を提供し、心理的安全性の醸成、メンバーの関係構築、キャリアデザイン設計、モチベーション向上、離職率の低下、内定辞退の防止、ストレスケア、タレントマネジメント最適化などの組織の課題解決を図ります。また、不確実性が高く、多様性を尊重する現代の新しい価値観に合致した「行動変容を促進する研修」を提供し、組織の 生産性向上と成長に貢献します。