【入社直前意識調査】「この会社で頑張ろう!」99.3% 入社に向けた期待 1位「学びと成長」
累計13,000社420万人以上の組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(所在地:東京都千代田区 代表取締役社長:眞﨑大輔)および「人と組織の未来創り🄬」に関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所🄬は、2025年1月21日~3月7日の期間で、2025年に企業に入社する新入社員に対し、入社直前意識調査を行いました。本リリースでは、「入社を迎えた心境」について調査・分析した結果を公表いたします。
〈背景〉
近年の深刻な人手不足の慢性化により、若手人材を確保する難易度はますます高まっています。超売り手市場といわれる時代に入社する2025年の新入社員は、貴重な若手人材として活躍が期待されています。
前回の調査*では、2025年入社の新入社員の理想を調査し、社会人像では「助ける人」、職場文化では「チームワークがある文化」がそれぞれ1位となりました。では、そのような理想を抱く新入社員は、どのような気持ちで入社を迎えたのでしょうか。本リリースでは、入社を迎えた気持ちについて実態を明らかにします。
*入社直前意識調査(理想の社会人編)
調査結果の概要
● 社会人になることへの気持ち「不安・心配」がトップで76.9%
● 不安の内容「自分の能力で仕事についていけるか」が7割超
● 将来会社で担いたい役割は「今後決めていきたい」と約半数の新入社員が回答
● 新入社員の99%以上が「この会社で頑張ろう!」という気持ちがある
● 入社に向けた期待1位は「色々なことを学び成長できる」と7割が回答
〈考察〉“成長意欲を伸ばす” 業務の入り口と出口のポイントとは
調査結果の詳細
1. 社会人になることへの気持ち「不安・心配」がトップで76.9%
初めに、社会人になるにあたり、どのような気持ちが強いか質問しました。
結果、「不安・心配な気持ち」が76.9%でトップとなりました。次いで、「嬉しさ・楽しみな気持ち」が48.4%、「焦り・緊張」が47.3%という結果になりました。
2. 不安の内容「自分の能力で仕事についていけるか」が7割超
入社を迎えた気持ちのトップが「不安・心配」という結果でしたが、実際にどのような不安を抱えているのでしょうか。
結果、「自分の能力で仕事についていけるか」が71.8%で最大の割合となりました。次いで「しっかりと成果を出せるか」が52.0%と半数以上が回答しました。その後は、「先輩・同期とうまくやっていけるか」が46.2%、「上司とうまくやっていけるか」が44.3%、「生活リズムの変化に慣れることができるか」が41.0%と続きました。
3. 新入社員の99%以上が「この会社で頑張ろう!」という気持ちがある
次に、入社を決めた会社でどれほど「頑張ろう!」と思っているのか質問しました。
結果、「とてもある」が76.6%、「どちらかといえばある」が22.7%となり、合計99.3%の新入社員が「この会社で頑張ろう!」という気持ちを持っていることが明らかとなりました。
4. 入社に向けた期待1位は「色々なことを学び成長できる」と7割が回答
99%以上が入社を決めた会社で頑張ろうと思っているという大変ポジティブな結果が明らかとなりましたが、入社後にどのような期待を抱いているのか、質問しました。
結果、「色々なことを学び成長できる」が70.0%、「給料がもらえる」が58.2%、「社会の役に立てる」が42.1%となりました。
まとめ
本リリースでは、入社を迎えた2025年の新入社員の心境について調査・分析した結果をまとめました。結果、新入社員の7割以上が「不安・心配」と回答し、その内容は「自分の能力」や「成果」にある傾向が明らかになりました。また、先輩や上司との関係にも不安を感じている実態も垣間見えました。
一方で、99%以上の新入社員が、入社を決めた会社で頑張ろうと思っており、入社後の期待では「学び、成長できること」が1位となりました。以上の結果から、人生の転換期を迎えた新入社員は、不安を感じながらも、会社の期待に応えるため、前向きに成長していきたいという心境を持っていることが推察できます。
〈考察〉“成長意欲を伸ばす” 業務の入り口と出口のポイントとは
本調査で、新入社員が抱える最大の不安は自身の「能力」と「成果」に関するものということがわかりました。しかし、多くの新入社員は「この会社で頑張ろう!」という強い意欲があり、「いろいろなことを学んで成長したい」という頼もしい回答も得られました。このような不安と期待が入り混じる中で、新入社員の成長意欲を伸ばすためには、上司や先輩社員による、業務の入り口と出口のサポートが重要です。
■業務の入り口……業務アサイン
業務アサインは初歩的なレベルから始めましょう。新入社員の業務理解を促進するためには具体的な説明やサポートが必要不可欠であり、特に複雑な業務を依頼する場合はしっかりと噛み砕いて伝えることが大切です。また、依頼の際には、成果物だけでなく「果たしてほしい役割」や「学んでほしいこと」を明確に伝えることが重要です。これにより、新入社員は自分の役割を理解し、成長の方向性を見つけやすくなります。
■業務の出口……3つのフィードバック
業務がひと段落ついたときには、成果物だけでなく過程に対してもフィードバックを行いましょう。特に、GOOD/MORE/NEXTの切り口でフィードバックを行うことで、新入社員が自ら気づくことができなかった学びを得ることができ、次の業務や成長につながります。GOODでは新入社員の良い点や正しかったことを認め、MOREでは改善すべき点を示し、NEXTでは次に取り組むべき課題や成長の方向性を具体的に伝えます。これにより、新入社員は自分の強みや改善点を理解し、次のステップに進むための具体的な指針を得ることができます。
このように、1つ1つの成功体験や失敗体験から教訓を見つけ、新入社員が「成長できている」「成長を応援してもらっている」と感じられるようなサポートを行うことが、早期活躍の第一歩となります。新入社員が自分の強みややりがいを見つけるためには、上司や先輩社員のサポートが欠かせません。業務の入り口と出口のサポートを入念に実施し、新入社員が安心して成長できる環境を整えましょう。
(1)業種
(2) 企業規模
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(ALL DIFFERENT株式会社 /4月4日発表・同社プレスリリースより転載)