中途採用・転職活動の定点調査(2022年6月)
5割以上の大企業が6月に中途採用を実施。中小企業は応募獲得に苦戦している結果に「完全リモート勤務」実施者の8割が、個人業務の進めやすさが”楽になった”と回答
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、全国の企業、個人を対象に実施した、「中途採用・転職活動の定点調査(2022年6月)」の結果を発表しました。
《TOPICS》
- 6月の中途採用活動、大企業では5割以上が実施。中小企業は応募獲得に苦戦
- [IT・通信・インターネット][サービス]は同業種内での転職の希望者が多く、[レジャー][フードサービス]は他業種も視野に入れた転職活動を検討
- 「完全リモート勤務」実施者のうち8割が、個人業務の進めやすさが”楽になった”と回答
【調査概要】
6月の中途採用活動について、従業員規模別で見ると301名以上の企業で50.2%が実施したと回答した。業種別では[IT・通信・インターネット]が最も高く55.0%、次いで[医療・福祉・介護](46.3%)、[運輸・交通・物流・倉庫](41.5%)で中途採用が活発に行われていた。
中途社員を採用する上での悩みは「応募が集まらない」が47.6%と最も高くなった。従業員規模別では50名以下が64.4%となり、採用が活発化し求職者の獲得競争が激しくなる中で、特に中小企業が応募獲得に苦戦しているようだ。
20~50代の正社員のうち、6月に転職活動をした人は4.4%、若年層ほど高く、20代では8.2%となった。業種別では、[IT・通信・インターネット][サービス][レジャー][フードサービス]従事者の転職活動が活発に行われていたようだ。
応募したい業種と現在の業種を比較すると、[IT・通信・インターネット][サービス]は同業種への応募希望が約8割と高い結果になった。また、[レジャー][フードサービス]も同じ業種への応募希望が最も高く7割弱だった一方で、他の業種に比べると異業種への応募希望も高く、幅広い業種で転職を検討している様子がうかがえる。
リモートワーク経験のある20~50代の正社員に個人業務の進めやすさについて聞くと、「厳しくなった(51.5%)」、「楽になった(48.4%)」で約半々となった。仕事のモチベーション保持は、「難しくなった」が55.5%、「楽になった」が44.5%と「難しくなった」が上回った。また、部下とのコミュニケーションが「難しくなった」は74.8%、上司とのコミュニケーションが「難しくなった」は64.1%だった。特に対部下へのコミュニケーションが難しくなったと感じる人が多いようだ。
リモートワークの実施頻度別に見ると、すべての項目において実施日が多い人ほど「楽になった」が高まる傾向が見られ、「個人業務の進めやすさ」においては、「完全リモート」実施者の場合約8割もの人が「楽になった」と回答した。コロナ対策だけではなく、多様な働き方のひとつとしてリモートワークが広がっているが、実施頻度が高い人ほど、働きやすいと感じる場面が増えていることがうかがえる。
【調査概要】「マイナビ中途採用・転職活動の定点調査(2022年6月)」
○調査期間/企業:2022年7月1日(金)~2日(土) 個人:2022年7月1日(金)~2日(土)
○調査方法/WEB上のアンケートフォームより入力
○調査対象/
<企業>スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当している人
本調査対象:上記のうち、前月採用活動を行った人、今後3カ月で採用活動を行う予定の人、直近3か月に中途入社者がいた人
<個人>スクリーニング調査:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20‒50代の正社員
本調査:上記のうち、前月転職活動を行った人、今後3カ月で転職活動を行う予定の人、直近3か月に中途入社した人
○有効回答数/
企業…スクリーニング調査:2,562名 本調査:837名
個人…スクリーニング調査:24,310名 本調査:1,369名
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/ 7月29日発表・同社プレスリリースより転載)