4割の人事はリファラル採用で「社内の協力に不安」~『人事の本音調査』:MyRefer
株式会社MyRefer(マイリファー)(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:鈴木貴史)は、20代~50代の人事担当者男女417名を対象に人事の本音調査を実施しました。以下、概要をご報告いたします。
■解説
有効求人倍率の上昇が続き採用難が続く昨今、多くの人事担当者が新しい採用手法の検討だけでなく、会社の本質的な課題まで考える必要が出てきていると回答しています。そのなかでリファラル採用を取り入れる会社が増えており、約7割の企業がリファラル採用に関心を持っています。ただし、2割の企業はリファラル採用を検討しているが導入できておらず、社内エンゲージメントや社内の協力へ不安を感じていることが分かりました。
実際に、リファラル採用を導入している企業でよく成果が出ているのは約2割にとどまりましたが、一般社員だけでなく、部課長などのマネジメント層、社長および経営メンバーの協力が成果につながっている要因と認識されていることが明らかになりました。
1.人事担当者の悩み
人事の約4割は「会社の本質的な課題まで考えなければならない」という、中長期的な課題認識を持っています。一方で、「これまでの採用手法では応募数が集まらない」という直近の採用課題も抱えていることが分かりました。
2.約7割の企業がリファラル採用に関心、約2割の企業が検討しているが導入できていない
リファラル採用について、「導入している」(30.5%)、「導入予定」(12.5%)、「検討中」(22.6%)、「導入するつもりがない」(20.6%)と、約7割の企業がリファラル採用に関心をもっています。採用難のなか新しい採用チャネルを確保するとともに、採用だけでなく会社の本質的な課題と向き合って中長期的に組織力を高めていく必要性を感じていることが分かります。
一方で、検討しているものの導入できていない企業が23%あるように、本格的な導入の前に課題があると明らかになりました。
3.導入できていない理由としては、社内エンゲージメントや社内の巻き込み方へ課題をもっている
リファラル採用に7割の企業が関心をもっているものの、導入を検討しているができていない企業が約2割います。その理由としては、「社内エンゲージメントが優先されるから」(56.4%)、「社内の協力が得られる気がしない」(36.4%)といった企業と社員のエンゲージメントに関わる問題が大多数を占めています。
4-1.リファラル採用を導入している企業のうち、よく成果が出ていると実感しているのは約2割
実際に、リファラル採用を導入している企業の運用状況としては「よく成果が出ている」(18.9%)、「少し成果が出ている」(48.6%)、「あまり成果が出ていない」(25.7%)、「全く成果が出ていない」(1.4%)と、約2割の企業はよく成果を実感していると回答しました。
4-2. リファラル採用は一般社員だけでなく、経営メンバーやマネジメント層の協力が必要
リファラル採用の成果が出ている理由は、「部課長などのマネジメントメンバーが協力的」(60%)、「社長および経営メンバーが協力的」(40%)など、一般社員のみでなく上位役職者の協力度合いが大きな要素を占めます。リファラル採用が社員だけでなく経営陣およびリーダークラスのコミットが必要である傾向が明らかになりました。人事は導入時に社内のエンゲージメントや社内協力に不安を抱えていることから、経営陣やマネジメント層の積極的な支援があれば、中長期的に組織力を高めていくことができると考えていることが分かりました。
■調査概要
・調査期間:2019年9月20日~2019 年9月30日
・調査対象:全国22~59歳の人事417名(男性191名、女性226名)
・有効回答数:417名
・調査方法:インターネット調査
・調査主体:株式会社MyRefer
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社MyRefer https://myrefer.co.jp/ /10月18日発表・同社プレスリリースより転載)