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ニュース
人事サービス 雇用・採用
掲載日:2025/12/26

「ブルーカラー職への転職実態」に関する調査

ホワイトカラーからブルーカラー職への転職で約4人に1人が年収増加、AI台頭も背景か

レバレジーズ株式会社が運営するエッセンシャルワーカー向けキャリア支援サービス「レバジョブ」は、現在ブルーカラー職に就く労働者のうち、前職がホワイトカラー職種に従事していた方520名を対象に転職実態調査を実施しました。

〈調査サマリー〉

  1. ホワイトカラーからブルーカラー職へ、前職は「一般事務」や「営業職」が上位に 
  2. ホワイトカラー職の将来性に「不安」約6割、「AI台頭」が転職動機に影響 
  3. 約半数がブルーカラー職で働くことに満足、ワークライフバランスの充実を実感 
  4. ブルーカラー職への転職で約4人に1人が年収増加、20~30代では約4割 

1. ホワイトカラーからブルーカラー職への転職者、前職は「一般事務」や「営業職」が上位に
前職でホワイトカラーとして働き、現在はブルーカラー職に就いている人に、転職前の職種を尋ねたところ、「一般事務(28.7%)」「営業(22.3%)」が上位に挙がりました。 最終学歴は「文系大卒(30.0%)」が最多で、「高校卒(27.5%)」「理系大卒(15.0%)」が続き、幅広いバックグラウンドの人がブルーカラー職へ転向していることが分かります。

また、ホワイトカラーからブルーカラー職へ転職した理由としては、「前職でやりがいを感じられなかった(23.7%)」「ワークライフバランスを改善したかった(23.3%)」が上位に挙がりました。 働く意義の見直しや、働き方を整えたいという思いが、転職の主なきっかけになっているようです。 

2. ホワイトカラー職の将来性に「不安」約6割、「AI台頭」が転職動機に影響
ホワイトカラー職の将来性に「非常に不安があった(20.6%)」「どちらかというと不安があった(42.9%)」と回答した方は合わせて6割を超えました。

不安に感じていた要因としては「将来的に市場での需要が減り、転職先が見つからなくなること(39.4%)」が最も多く、「自分の持っているスキル・知識がAIに代替されること(25.8%)」も上位に挙がっています。 近年のAIの進化によって業務やスキルが代替されることに不安を覚え、実際に職種の変更に至っている方もいることが分かります。 

3. 約半数がブルーカラー職で働くことに満足、ワークライフバランスの充実を実感
ブルーカラー職種で働くことに満足しているかについては約半数が「満足している(18.3%)」「どちらかというと満足している(36.2%)」と回答しました。 「後悔している」と回答した方は1割に留まり、満足度は高い傾向にあります。

満足している理由としては、「ワークライフバランスを取りやすいから(38.5%)」が最も多く、「精神的なストレスが少ないから(38.2%)」「仕事の成果が目に見えやすいから(29.7%)」が続きました。 労働時間や精神的負荷の軽減、成果の見えやすさなど、転職後の働き方にメリットを感じている人が多いことがうかがえます。 

4. ブルーカラー職への転職で約4人に1人が年収増加、20~30代では約4割ホワイトカラー職からブルーカラー職への転職したことで、年収がどう変化したかを聞いたところ、約4人に1人が「増加した(25.6%)」と回答しました。 年代別では、20〜30代の約4割、40〜50代でも2割以上が年収アップを実現しています。

増加額を見ると、「50万円~100万円未満(22.6%)」が最も多く、「100万円以上」と回答した方も合わせて約3割にのぼりました。 異なる業界への転職であっても、特に若い世代を中心に大きな年収アップに繋がっているケースが多いことが見受けられます。 

〈事業責任者森山のコメント〉
今回の調査では、前職でホワイトカラー職に従事し、現在ブルーカラー職として働く方の約6割が、ホワイトカラー職の「市場での需要低下」や「AIによる代替」などを理由に不安を感じていたことが分かりました。 AIの急速な普及がキャリア観に変化を生み、「安定性」や「やりがい」を重視してブルーカラー職へ転向する動きにつながっていると考えられます。

転職後の満足度についても半数以上が「満足している」と回答しており、ワークライフバランスの良さやストレスの少なさなど、働きやすさを実感している様子がうかがえます。 さらに、特に若年層を中心に年収アップを実現している人も多く、異業種への転職であってもポジティブなキャリア形成が可能であることが示されました。

アメリカでは、AIに代替されにくいとされる現場職や技術職で高収入を得る「ブルーカラービリオネア」という現象が注目されています。 今回の結果は、この兆しが日本でも広がる可能性を示唆していると言えるでしょう。 人材確保に課題を抱える企業にとっては、異職種からの転職者を積極的に受け入れ、成長できる環境を整備することがより一層重要になっていくのではないでしょうか。 

<調査概要>
調査年月:2025年12月5日~2025年12月8日
調査方法:インターネット調査
調査主体:レバレジーズ株式会社
実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社
有効回答数:520人
調査対象:現在ブルーカラー職に就く労働者のうち、前職がホワイトカラー職種に従事していた方 

◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。

(レバレジーズ株式会社 /12月23日発表・同社プレスリリースより転載)

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