モチベーションは上司の資質に左右されると答えた社会人3年目は8割。モチベーションが向上する上司の行動は、男女ともに「仕事ぶりを評価する」が最も多い~社会人3年目対象の「仕事のモチベーション」に関する調査:東京未来大学
学校法人 三幸学園が運営する東京未来大学 (本部:東京都足立区、理事長:昼間一彦、学長:角山剛) は、転職経験の無い社会人3年目の男女300名に「仕事のモチベーション」に関する調査を実施しました。
2016年9月に内閣官房に「働き方改革実現推進室」が設置され、働き方改革が本格化して2年。政府は、「一億総活躍社会」を実現すべく、女性の職場進出、高齢者の再雇用、個人に合わせた働き方などを提案しています。「働き方改革」が注目され、残業時間の是正や休日取得の推進が強まる中、希望する就業環境に転職する人も少なくありません。厚生労働省が2018年に発表したデータ(※)によると、就職後3年以内の離職率は31.8%で、10人中3人が転職などのために離職しています。本調査では、「とりあえず3年」と言われるように、転職のタイミングとされる社会人3年目に仕事に対するモチベーションについて調査を実施し、若手社員の仕事に対するモチベーションの変化の実態を明らかにしました。
今回の調査の結果、月ごとにモチベーションが変化することが明らかになり、男女ともに、1月と4月をピークに低下していく傾向があることが分かりました。また、上司の資質がモチベーションを左右すると8割以上が回答したほか、社用デバイスの充実は、モチベーションの向上につながることも判明しました。
これらの結果を踏まえ、若手社員のモチベーションを保つために、上司に求められるマネジメント力などについて、各サマリーごとに、東京未来大学 モチベーション行動科学部で教鞭をとる角山剛学長の解説があります。
(※)厚生労働省「新規学卒者の離職状況」の新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移より抜粋。
【調査結果サマリー】
①1月と4月をピークにモチベーションは低下傾向!
高いモチベーションを維持するのに必要なこととは!?
②モチベーションは上司の資質に左右されると答えた社会人3年目は8割!
女性社員に対しては上司からの「声掛け」がモチベーションアップに
③社用デバイスの充実は社員のモチベーション向上に不可欠
女性社員はオフィスにも“映え”を求める傾向あり!?
【東京未来大学 角山 剛学長による解説とコメント】
日本で唯一のモチベーション領域を専門とするモチベーション行動科学部を設ける東京未来大学の角山剛学長による本調査の解説やマネジメントにおけるアドバイスがあります。
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、必ず【東京未来大学調べ】とご明記ください。
【調査結果詳細(一部抜粋)】
②モチベーションは上司の資質に左右されると答えた社会人3年目は8割!女性社員に対しては上司からの「声掛け」がモチベーションアップに
Q2.あなたは仕事におけるモチベーションは上司の資質に左右されると考えますか? (n=300)
働き方改革が進む中、いかに部下の力を引き出し、短時間で効率的にチーム全体の生産性を引き上げられるか、上司の資質やマネジメント能力が問われています。
そこで、実際に仕事に対するモチベーションは上司の資質によって左右されるのかを調査したところ、「非常にそう思う」、「そう思う」への回答が、8割を超える結果となりました。
Q3.あなたの仕事に対するモチベーションは、上司のどのような行動によって向上しますか? (n=300,複数回答可)
Q2の結果を受け、上司のどのような行動によって、仕事に対するモチベーションが向上するのか、男女別で比較してみると、男女ともに最も多い回答となったのが「仕事ぶりを評価する」ことでした(図5)。男性で59.1%、女性では60.2%と高い数値となっています。逆に、男女ともに最も低い回答となったのが、「責任のある仕事を任せる」ことでした。
また、上司からの声掛けに対してモチベーションが上がる傾向があり、「労(ねぎら)いの言葉をかける」や「意見に耳を傾ける」も上位に並んでいます。特に女性はその傾向が強く、男性以上に上司からの声掛けを望んでいることが分かります。
この結果から、男女ともに責任のある仕事を任せるよりも、言葉に出して評価するなどコミュニケーションを密にはかる方が、モチベーションの向上に好影響を及ぼす可能性が高いことを示唆する結果となりました。
東京未来大学 角山 剛学長による解説とコメント
上位にあがった項目に共通する要因は、上司との信頼関係です。上司に求められることは、部下の良い点は評価し、改善を要する点は明確に説明することです。気分でほめたり怒ったりすることは、部下からの信頼をなくします。信頼のないところで責任ある仕事を任せようとしても、お互いに評価に疑心暗鬼が生まれてしまいます。一貫性のある評価、部下へのオープンで率直な対応が、職場のコミュニケーションを促進します。
【新卒3年目へのアンケート概要】
・調査主体 :東京未来大学
・調査期間 :2018年11月9日 (金) ~11月12日 (日)
・分析対象 :転職経験の無い新卒3年目の男女
・調査方法 :ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
・有効回答数 :300人(男性:150人、女性:150人)
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(東京未来大学 https://www.tokyomirai.ac.jp/index.html /1月10日発表・同大学プレスリリースより転載)