5割の企業が“働き方改革法案”で「経営に支障が出る」と回答。支障が出そうな法案トップ3は「時間外労働の上限規制」「年次有給取得の義務化」「同一労働同一賃金の義務化」~企業に聞く「働き方改革法案」実態調査:エン・ジャパン
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する人事担当者向け総合情報サイト『人事のミカタ』上でサイトを利用している企業の経営者・人事担当者を対象に「働き方改革法案」についてアンケート調査を行ない、648名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
■調査結果 概要
★“働き方改革法案”の認知度は95%。
★5割の企業が“働き方改革法案”で「経営に支障が出る」と回答。支障が出そうな法案トップ3は、「時間外労働の上限規制」「年次有給取得の義務化」「同一労働同一賃金の義務化」。
■調査結果 詳細
1:“働き方改革法案”の認知度は95%。
2018年6月に国会で成立した”働き方改革法案”。就業機会の拡大や、働き手が意欲・能力を存分に発揮できる環境作りを目的に、2019年4月に施行されます。企業の経営者、人事担当者に“働き方改革法案”の認知度を伺ったところ、「知っている」と回答した方が95%(内容も含めて知っている:21%、概要を知っている:74%)でした。
2:5割の企業が“働き方改革法案”で「経営に支障が出る」と回答。支障が出そうな法案トップ3は、「時間外労働の上限規制」「年次有給取得の義務化」「同一労働同一賃金の義務化」。
「“働き方改革法案”が施行されることで、経営に支障が出ますか?」と伺うと、47%の方が「支障が出る」(大きな支障が出る:9%、やや支障が出る:38%)と回答しました。企業規模が大きくなるにつれて「支障が出る」と回答する割合は増加しています。
「大きな支障が出る」「やや支障が出る」と回答した方に、「経営に支障が出そうな法案はどれですか?」と伺うと、第1位は「時間外労働(残業)の上限規制」(66%)。『結果的にサービス残業の増加で補う状態になってしまうと思う』(金融・コンサル関連/100名~299名)という声が寄せられました。
第2位は「年次有給取得の義務化」(54%)。『人員不足の状況で、休みの人がいる分、1人の働く時間が長くなると、支払う賃金が上がる。結果、利益を圧迫してしまう』(サービス関連/100名~299名)という声が挙がりました。
第3位は「同一労働同一賃金の義務化」(43%)。『労務費の上昇が考えられ、経営を圧迫しそう』(流通・小売関連/300名以上)という声が寄せられました。
業種別に見ると、メーカーの「同一労働同一賃金の義務化」(62%)、「中小企業の時間外割増率猶予措置の廃止」(41%)、広告・出版の「年次有給取得の義務化」(70%)、「勤務間インターバル制度の普及推進」(30%)が他の業種の回答よりも目立ちました。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『人事のミカタ』を利用している企業の経営者・人事担当者
■有効回答数:648名
■調査期間:2018年7月25日~8月28日
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(エン・ジャパン株式会社 https://corp.en-japan.com/ /9月21日発表・同社プレスリリースより転載)