男性の場合、独身で介護をしていない者に比べ、独身で介護をしている者は約1.5倍離職確率が高い~『中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)特別報告の概況』(厚生労働省)
厚生労働省では、「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の10年間分のデータを用いて、同一個人を追跡する縦断調査の特性を生かした分析を行った結果を取りまとめましたので公表します。
【調査結果のポイント】
1.中高年者の就業継続と介護
・男性の場合、独身で介護をしていない者に比べ、独身で介護をしている者は約1.5倍離職確率が高い。一方、介護の実施の有無に関わらず、有配偶者の離職確率は低い傾向。
・女性の場合、独身で介護をしていない者に比べ、有配偶で介護をしていない者は約1.3倍、有配偶で介護をしている者は約1.6倍離職確率が高い傾向。
2.高齢者の就業行動が健康意識の推移に与える影響
1年前に就業していない者より、就業している者の方が、「健康」を維持している確率が高い。また、「不健康」が「健康」へ改善される確率も高い。
3.高齢者の公的年金受給額及び配偶関係別就業確率の観察
配偶者の有無別にみると、男性の場合、公的年金の受給額に関わらず、配偶者ありの就業確率が高い傾向。一方、女性の場合、公的年金の受給額に関わらず、配偶者なしの就業確率が高い傾向。
結果の概要 [239KB]
1中高年者の就業継続と介護
2高齢者の就業行動が健康意識の推移に与える影響
3高齢者の公的年金受給額及び配偶関係別就業確率の観察
4住宅と中高年期の労働供給
報道発表用資料 [117KB]
概況 [291KB]
中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)特別報告 [2,628KB]
<照会先>
政策統括官付参事官付世帯統計室
縦断調査管理官 後藤 敬一郎
室長補佐 成井 裕子
コーホート分析専門官 中村 真理子(内線 7550)
(代表電話)03-5253-1111
◆ 詳しくはこちらをご覧ください。
(厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp// 3月23日発表・報道発表より転載)