企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】ロクガツビョウ 六月病

4月から環境が大きく変わった新社会人や新入生が、ゴールデンウイーク明け頃に無気力状態に陥ることを五月病といいますが、近年、新社会人ではひと月遅い6月に同じような症状を訴える人が多く、これを五月病ならぬ「六月病」と呼びます。五月病も、六月病も正式な病名ではなく、医学的にはどちらも適応障害に分類されます。環境変化に伴うストレスが原因で心身にさまざまな不調が現れ、ひどい場合は社会生活や日常生活にも支障をきたしかねません。
(2015/6/11掲載)

六月病のケーススタディ

社会人のダルさは5月より6月が危ない
ズレの原因は研修の長期化と職場の疲弊

新しい仕事や環境に適応しようと緊張の連続だった4月の1ヵ月が過ぎ、5月の連休が明けた頃、張りつめていた心の糸がプツリと切れたかのように無気力になってしまう――従来は、これを五月病と呼んでいました。しかし最近は、5月より6月にこうした状態に陥る人が増えています。「六月病」と呼ばれるゆえんです。

六月病にかかる恐れがあるのは、この春に入社してきた新入社員だけではありません。転職や異動、新しいプロジェクトへの参加などで環境の変化に見舞われたベテラン社員も要注意。GWの余韻も消え去り、本来ならとっくに仕事モードに切り替わっていなければいけないこの時期に、気持ちが沈んでやる気が出ない、体が重くてだるい、食欲がない、寝付けない、不安を感じる、イライラするなど、五月病と同様の症状を感じたら、この六月病を疑ってかかったほうがいいかもしれません。

一体なぜ5月ではなく、6月にこうした不調が現れるのでしょう。新社会人の場合、理由としてよく指摘されるのは、新人研修の期間を以前より長めにとる企業が増えたことです。研修を終えて配属が決まり、実務につく時期がずれ込んだことで、五月病の時期が遅くなり、六月病として扱われるようになったと考えられます。また配属が決まっても、上司や先輩が多忙で余裕がないため、コミュニケーション不足から、職場に溶け込むのにより時間がかかるケースも。4月からの緊張状態がさらに続き、疲れやストレスもたまる一方になりがちでしょう。さらに梅雨どきのジメジメした不快な気候も、心身に倦怠感をもたらす原因となります。

そもそも六月病に陥りやすい人には、真面目で几帳面な性格の人が多いという共通点も指摘されています。「……すべき」が口癖だったり、完璧主義だったり、先回りして取り越し苦労をしたり、少しのミスでも自信を失ったり……。こうしたタイプをマネジメントする立場であれば、指導や注意をするときも、相手を追い詰めるような態度や言葉遣いは厳に慎むべきでしょう。たとえ任せた仕事がうまくできなくても、失敗を繰り返しながら成長していくことが大切だと繰り返し励まし、本人がいまの自分を素直に認められるよう導いてあげる必要があります。

記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です

あわせて読みたい

五月病
「五月病」は正式な医学用語ではなく、4月に進学した学生や入社・異動した社会人に、5月頃になると現われる精神的な不安定状態の総称です。環境の変化に適応できないことに起因する症状といわれ、抑うつ気分、不安感、無気力、不眠、強い疲労感など、うつ病に似た心身の不調やスランプを訴える場合が多いようです。 (2...
正月病
「正月病」は正式な病名ではありませんが、年末年始の長期休暇明けに気分が落ち込み、無気力状態に陥ることをいいます。イベントごとが続く年末年始は生活リズムを失いやすく、秋から冬にかけて冬季うつ病のような症状が発生することがあります。正月病は生活リズムを取り戻して数日もすれば元に戻りますが、冬季うつ病の場...
合同入社式
「合同入社式」とは、複数の企業の新入社員が参加する入社式のことです。大企業のグループ各社が合同で行うケースと、自治体や経済団体などが主催し、一社ごとの採用人数が少ない地元の中堅・中小企業の新入社員を招いて行うケースに分かれます。後者の場合、併せて合同の新人研修が行われることも多く、それらを通じて新入...

関連する記事

5. マネジメント研修・管理職研修の形式
管理職研修を行う場合、社内・社外、階層別、テーマ・目的別、eラーニング、通信教育といった、研修の形式を整理し、それぞれの特徴について触れる。
2012/10/24掲載よくわかる講座
「今ならまだ引き返せる」入社前対応の難しさ
4月は新入社員研修の季節。せっかく新人研修を行うなら、同時期に入社する中途採用人材の研修も併せて行いたいと考える企業は珍しくない。さらに一歩踏み込んで、「もうすぐ入社する人材」の研修まで一緒に行いたい、と考えるところもある。しかし、これが意外に大きな問題へと発...
2016/04/04掲載人材採用“ウラ”“オモテ”
配属先を意識して選考を行っている企業ほど、社員の活躍割合が高い
人事担当者に「新卒の選考に際して、入社後の配属を意識しているか」「入社後の活躍割合」を聞いた。それらの相関関係を探ると、配属先を意識して選考を行っている企業ほど、社員の活躍割合が高いことがわかった。
2019/07/26掲載人事白書 調査レポート

関連するQ&A

入社式と入社日は違う日でもよいのか?
たとえば3/30に入社式を行い、しかし入社日は4/1としたいのです。 保険の適用等も4/1からにしたいです。 可能でしょうか?
研修中の労災について
研修予定者から質問を受けました。 弊社では研修期間中は社員としてはみなしておらず、正式に配属された日を入社日としています。 そのため、研修中はアルバイト的に給与を支払っています。 質問は研修期間中に事故にあった場合に労災がおりるのか、という質問です。 弊社は販売職で、研修は実際に販売を行うプログラム...
新入社員フォローアップ研修について
当社はメーカーですが、今年春入社した社員に対してフォローアップ研修を行いたいと考えております。 今まで行ってきた研修は、 ビジネスマナー研修 3日間 部署ローテーション研修 2週間 生産現場研修 6ヶ月間 で、今現在は各部署に配属されています。 フォローアップ研修の目的としては、今までの上記の研...
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
各分野のプロフェッショナルが親切・丁寧にお答えします。

関連するキーワード

分類:[ 安全衛生 ]

注目のキーワード解説をメールマガジンでお届け。

POSITIVEの導入事例はこちら 「よくわかる人事労務の法改正」ガイドブック無料ダウンロード

50音・英数字で用語を探す

注目コンテンツ

【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


これまでのやり方では、VUCAの時代を乗り切れない!<br />
いま日本企業に必要な人事マネジメントとは

これまでのやり方では、VUCAの時代を乗り切れない!
いま日本企業に必要な人事マネジメントとは

VUCAの時代となり、あらゆる意味でこれまでの企業経営が見直されていま...


「見える化」による効果検証で テレワーク導入をスムーズに実現<br />
西部ガスが取り組む“業務・ワークスタイル改革”とは

「見える化」による効果検証で テレワーク導入をスムーズに実現
西部ガスが取り組む“業務・ワークスタイル改革”とは

福岡市に本社を構える西部ガス株式会社は、「働き方改革」の一環としてテレ...