【ヨミ】スパンオブコントロール

スパン・オブ・コントロール

スパン・オブ・コントロールとは?

「スパン・オブ・コントロール(Span of control)」とは経営学の用語で、一人のマネジャーが直接管理できる部下の人数や業務領域のことをいいます。スパン・オブ・コントロールを超えた人数の部下を抱えてしまうと、部下の教育や能力開発ができなかったり、ケアが行き届かずメンバーが孤立してしまったりする可能性が高まります。人材マネジメントや組織の生産性の観点からも、適切な人数でチームを構成することが大切です。

掲載日:2021/06/28

適正人数を割り出すために
考えなければならない要素とは

スパン・オブ・コントロールは、さまざまな要因によって人数が異なります。3人程度が適正な場合もあれば、10人いてもコントロールが効くこともありますが、一般的には5~8人程度が適正と考えられています。では、スパン・オブ・コントロールはどのような要因によって影響されるのでしょうか。

まずは業務内容と業務レベル。メンバーに高度な知識や技術が求められるほど、スパン・オブ・コントロールの範囲は狭くなります。たとえば、それぞれが難易度の高い複数のプロジェクトに参画している場合、マネジャーが管理できる範囲は限られてきます。

ゼロから創り上げていく課題解決型の組織なのか、ある程度ルーティンができているオペレーション型組織なのかによっても、適正人数は異なります。後者の場合、マニュアル化しやすくシングルタスクである組織ほど、スパン・オブ・コントロールの範囲は広がるでしょう。

マネジャーが部下にどれだけ権限を移譲できるか、会社が用意する研修で教育をカバーできるか、どれくらいの粒度でマネジャーの承認が必要かといった、仕組みや制度、マネジメントの手法によっても左右されます。最近はプレイングマネジャーも少なくありませんが、忙しいプレイングマネジャーこそ積極的に権限を移譲したり、必要に応じて業務量を減らしたりする努力が必要です。また、マネジャー自身のマネジメント能力や制度の運用スキルは管理できる範囲に大きく影響するため、マネジャー自身が範囲を広げるための取り組みも必要です。

スパン・オブ・コントロールを超えても、マネジャーと各メンバーのコミュニケーションが均一に薄くなるわけではありません。実際には、コミュニケーションがよく取れているメンバーと、ほとんど取れていないメンバーとが混在し、まばらな状態になります。そのような状況下では特定のメンバーが孤立したり、情報に偏りが発生したりして、チームの空気に悪影響を及ぼします。人間関係は生産性にも直結するため、マネジャーがチームを管理できているかどうかは、組織運用において大変重要です。

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企画・編集:『日本の人事部』編集部

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「チームビルディング」に関する書式・テンプレート

行動観察シート

チームメンバー(部下)の「行動評価」や「行動開発(能力開発)」をするためのデータの基本となるものです。
行動評価、行動開発の基本は「行動観察」です。
行動観察は2ヶ月くらい毎日、訓練しないとなかなか習得できません。
メンバーの行動開発のみならず、リーダー(管理者)自身の行動開発も可能となります。
パソコンに向かって仕事をしている姿が一般的になったチームリーダー(管理者)は、個人の成果は上がるかもしれませんが、チームのマネジメントができません。
チームのマネジメントやリーダーシップの発揮は、チームメンバーひとりひとりを良く観ることから始まります。
このシートを使い、2ヶ月間地道に観察を続けていると「大きな気づき」を得ること間違い無しです。

有限会社ライフデザイン研究所

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目標設定(定量・定性)のエクセサイズシート

4月〜5月にかけて各会社では目標設定の時期になります。
4月に新入社員になったり、管理職になったりとあらたな立場で、定量目標と定性目標を作成しなければなりません。
しかし、目標管理、定量目標、定性目標を正しく理解しなければ適切な目標設定はできません。
そのためのエクセサイズシートです。
内容を確認し自社の考え方と適合していればどうぞ、考え方の説明用としてお使いください。

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