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【ヨミ】カクショウバイアス 確証バイアス

「確証バイアス」とは、認知バイアスの一種で、自分にとって都合のいい情報ばかりを無意識的に集めてしまい、反証する情報を無視したり集めようとしなかったりする傾向のことをいいます。最初に思い込みがあると、多様な情報があっても、最初の考えを支持するような情報ばかりが目に付いてしまうのが確証バイアス。ビジネス、SNS、医療、政治、科学、雇用など、実生活のさまざまなシーンで散見されます。

確証バイアスのケーススタディ

「やはりそうだった」という良い見立て
その一面しか見ていない可能性は?

「A型は几帳面」「B型はマイペース」「O型はおおらか」「AB型は変わり者」など、日本では血液型と性格を結びつけるのはポピュラーです。科学的根拠がないという見方も多いなかで、どうして人は血液型占いを信用するのでしょうか。それは、「当たっている」と実感したことがあるからかもしれません。

例えば、A型のXさんがデスクを片付けている様子を見たとき、「やっぱりXさんは几帳面だ!」と思ったとしましょう。これは典型的な確証バイアスの一つ。A型は几帳面だという思い込みがあるために、Xさんのデスクの片付けという行為に過剰に反応してしまうのです。しかし、Xさんのデスクが前日まで散らかっていたこと(反証する情報)は見過ごされがちです。

ビジネスにおいても、新しいアイデアを事前に検証する際、成功に対する思いが確証バイアスを強めてしまう可能性があります。確実にローンチにこぎつけるために、都合のいい情報ばかり集めてしまうのです。また、医療現場において、医師がひとたび患者に診断結果を下すと、その診断が正しいという前提で治療を進めたり、自然治癒を治療の成功とみなしたりする傾向もあるようです。

人材採用も例外ではありません。例えば「体育会系部活動を経験し、一定ランク以上の大学出身者」という理想像が企業側にあったとしましょう。理想どおりの属性の新入社員が入社し、彼・彼女の瞬間的な活躍を見ると、人は「やはり理想の人物像は正しかった」と確証を強めてしまうのです。

確証バイアスを軽減させるためには「反証する情報」を取り入れることが必要です。有名なのは、イギリスの認知心理学者であるペーター・カスカート・ウェイソン氏が1966年に考案した、4枚のカードによる「ウェイソン選択課題」。例えば「3」「8」「赤色」「茶色」と書かれた4枚のカードがあり、「カードの片面が偶数ならば、その裏面は赤い」という仮説を確かめるために、ひっくり返す必要があるカードはどれかという課題があったとします。

「8と赤色」のカードを裏返そうと思ったのであれば、不正解です。正しくは「8と茶色」です。なぜなら、仮説の反例になるのは「偶数が書かれている裏が赤色ではないカード」だけだからです。この考え方を日常に取り込むことで、確証バイアスを軽減させることができます。バイアスは誰もが持ち合わせていて自然なものですが、バイアスを矯正しないまま進んでしまうと、理想状態からかえって遠ざかってしまうことを意識する必要があります。

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