《論談時評》第3回 貧富の差はどこまで広がった?「格差社会」を読み解く バブル景気の頃を境にして人々に大きな貧富の差が生まれたとか、生活保護の支給を受ける世帯が激増したなどという経済指標とともに、「格差社会」の是非をめぐる議論が進行中です。人々の不安の底にあるのは、何なのか。数々の格差本や記事から、読み解きます。
高橋 伸夫さん~「成果主義」を終焉させる時が来た 「年功序列」型の賃金制度への批判を追い風にして、日本の企業へ一気に広がった「成果主義」。ところが、その導入からしばらくして「これはどこか変だぞ」という違和感が多くの職場に漂い始めます。
川上 真史さん~「成果主義」と「ストレス」と「人事コンサルタント」 「成果主義」に対する見方は昨年の後半あたりから、肯定的なものから否定的なものへと大きく変わりました。その背景の一つとしてしばしば指摘されるのは、「成果を出さなければ」とのプレッシャーがさまざまな職場ストレスを引き起こしている、ということです。
正岡 幸伸さん~定着のために「和式人材経営」へ変革せよ 労働政策研究・研修機構、社会経済生産性本部、日本経済新聞社……。成果主義の人事制度を導入する企業が相次ぐ中で、その実際の「効果」について調査を実施する機関もまた相次いでいます。
下山 博志さん~企業の業績アップよりも社員の成長が優先だ 人事制度面での大改革と言われる「成果主義」。 10年後には日本でも常識になっているかもしれない。 だが、この欧米発のシステムが企業内に混乱をもたらすことはないのか。成果主義で成功する企業と失敗する企業はどこが違うのだろうか?