NTTレゾナントと三菱総合研究所
「新入社員に対する期待感」の意識調査を実施
国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」を共同で提供する
NTTレゾナント(東京都千代田区、資宗克行・代表取締役社長)と三菱総合研究所(東京都千代田区、田中將介・代表取締役社長)は、企業に勤務する「gooリサーチ・ビジネスモニター」を対象に、「ビジネスパーソンの新入社員に対する期待感」に関する意識調査を実施しました。
新入社員に対しては、就社意識より就業意識を持っていることに期待する意見が6割以上を占めており、また、技術面における即戦力より、コミュニケーション能力、向上心、協調性、基本的な対人マナー、誠実さ、素直さなど、社会人としての基本的動作に対する期待が高くなっています。
また、新入社員に対する主な研修方法として、職場でのOJT実施の割合が約4割と最も多く占めていますが、カリキュラムの不備、指導する時間の不足、指導者の能力など課題となっていることが分かりました。
各企業が期待する能力を発揮する社員に育成するためには、受け入れ側の企業が求める人材を明らかにし、適切な研修を行うことが必要であることが考えられますが、今後自社内での取り組みが困難な場合には、柔軟な研修計画を組むことが可能なEラーニングや外部のプロフェッショナルによるサポートを取り入れることが、今後のニーズとして高まるものと予想されます。
【 総括 】 有効回答者2,229名のうち、今年の4月に新入社員が入社した割合は約6割程度であり、入社人数は昨年度と比べて「増加した」という回答が、「減少した」という回答を上回っています。ビジネスパーソンは新入社員に対して、「就社意識」より「就業意識」を期待しており、即戦力となる技術的知識や独創性などより、まずは社会人として職場で協調性を身につけ、向上心を持って成長することを望んでいることが明らかとなっています。また、新人社員研修は職場でのOJTが最も多くなっていますが、カリキュラムがきちんと作られていない、時間が不足しているなど、受け入れる側の体制に関する問題点が浮き彫りになっていることが分かりました。
■ 調査結果のポイント
(1)新入社員の採用人数は微増傾向、特に大企業では景気回復の背景もあり相対的に高い。
今年の4月に新入社員を受け入れた企業は6割以上を占める。入社人数の占める割合は全社員の「1%超5%以下」という回答が28.2%と最も多い。また、昨年度との比較では「ほとんど変わらない」が46.7%と半数を占めるが、「大幅に増加した」、「少し増加した」を合わせると39.5%を占めており増加傾向にある。
(2)新入社員に対する期待として、技術や知識、独創性や論理性などより、職場での協調性と向上心を持って成長していくことへの期待が大きい。
新入社員に対しては、全体の6割以上が就社意識より就業意識を期待しており、能力面では「コミュニケーション能力」、精神面では「向上心」、対人面では「協調性」、「基本的な対人マナーにのっとった行動」、性格面では「誠実さ」、「素直さ」を期待している。
(3)受け入れ側の研修体制が不十分である要因として、「カリキュラムの不整備」、「研修時間の不足」、「指導力不足」、「指導者の準備不足」などのさまざまな課題が挙げられる。
新入社員研修は職場でのOJTが40.7%で最も多いが、研修内容について3割以上が不十分であると指摘しており、主な理由として、「カリキュラムの不整備」(51.8%)、「研修時間の不足」(46.6%)、「指導力不足」(44.7%)、「指導者の準備不足」(41.7%)、「新入社員研修に関する職場の雰囲気の不足」(41.0%)など多岐にわたる課題が挙げられ、受け入れ側の研修体制の問題点が浮き彫りとなった。
(NTTレゾナント http://www.nttr.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・5月18日)