マイナビ、『2016年卒マイナビ大学生就職意識調査』を発表
大手企業志向は減少に転じ、前年比2.0pt減の42.9%
「海外勤務はしたくない」が前年より増加の54.3%で、過半数の学生が消極的
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2016年卒業予定の学生を対象とした「2016年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表しました。本調査は、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に、1979年以来、毎年実施しています。
(回答数:12,526名、調査対象:2016年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生 ※調査開始時点)
【TOPICS】
▽ 大手企業志向は前年比2.0pt減の42.9%と減少に転じる
▽ 企業選択のポイントは「社風が良い」「勤務制度、住宅など福利厚生が良い」。
行きたくない会社は「休日・休暇が取れない」「残業が多い」が増加。個人の生活との両立を重視する傾向に
▽「海外勤務はしたくない」が前年より3.1pt増加し54.3%。半数以上が海外勤務に消極的
< 調査結果の概要 >
■大手企業志向は前年比2.0pt減の42.9%と減少に転じる
2年連続増加傾向だった「大手企業志向」(「絶対に大手企業がよい」(6.9%)+「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」(36.0%))は前年比2.0pt減の42.9%と減少に転じた。新卒採用を行う企業が増加し、就職率も改善傾向にあるにも関わらずこの結果となった。理由としては、就職活動のスケジュールが3カ月後ろ倒しとなり、大手企業の選考開始が遅くなったことで、先行き不透明な状況での不安感が影響していると思われる。また、「中堅中小企業を志向する学生」(「やりがいのある仕事であれば中堅・中小企業でもよい」(42.6%)+「中堅・中小企業がよい」(9.9%))は52.5%で前年比1.9pt増となった。エリア別でみると他エリアに比べ、大手志向が高い関東・関西地区でともに大手志向が前年より2.0pt以上減少したことが全体に影響したようだ。
■企業選択のポイントは「社風が良い」「勤務制度、住宅など福利厚生が良い」。
行きたくない会社は「休日・休暇が取れない」「残業が多い」が増加。個人の生活との両立を重視する傾向に
企業選択のポイントでは、前年の上位3位であった「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(40.2%、前年比0.1pt減)「安定している会社」(26.3%、前年比1.0pt減)「働きがいのある会社」(17.6%、前年比2.1pt減)がいずれも減少し、代わって「社風が良い会社」(17.8%、前年比1.4pt増)「勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社」(12.4%、前年比1.1pt増)が増加した。行きたくない会社の1位は「暗い雰囲気の会社」(36.0%、前年比0.3pt減)で16年連続、2位は「ノルマのきつそうな会社」(31.0%、前年比0.8pt減)で9年連続となったが、ともに減少傾向にある。一方で「休日・休暇が取れない会社」(27.4%、前年比1.6pt増)、「残業の多い会社」(11.4%、前年比1.1pt増)はともに4年連続の増加となっている。個人の生活と仕事の両立を重視する傾向がうかがえる。
■「海外勤務はしたくない」が前年より増加し54.3%。半数以上が海外勤務に消極的
海外勤務に関する志向では「海外勤務はしたくない」が前年より3.1pt増の54.3%となった。前年同様半数以上の学生が海外勤務に消極的な結果となった。
海外勤務志向と大手企業志向の関係を見てみると、「仕事内容に関わらず海外で勤務したい」学生の大手志向は56.1%、「やりたい仕事があるので海外で勤務したい」の大手志向は53.2%とそれぞれ半数を超えているのに対し、「海外勤務はしたくない」学生は33.0%と明らかに低くなっており、海外勤務志向が高いと大手志向も高い傾向にあることがわかった。
【「2016年卒マイナビ大学生就職意識調査」概要】
○調査対象:2016年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)
○調査期間:2015年3月1日(日)~2015年5月31日(日)
○調査方法:Web上のアンケートフォームによる回収
○有効回答:12,526名(文系男子2,533名、文系女子5,738名、理系男子2,253名、理系女子2,002名)
※調査結果の詳細は「マイナビ採用サポネット」で公開しています
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社長室 広報部
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(株式会社マイナビ http://www.mynavi.jp/ 6月17日発表・同社プレスリリースより転載)