銀行向けに生命保険販売支援に特化した新会社
『テンプスタッフ・ライフアドバイザリー』設立
総合人材サービスのテンプスタッフ(東京都渋谷区、篠原欣子・代表取締役社長)と、生命・損害保険の総合コンサルティングを手掛けるリスクマネジメント・ラボラトリー(東京都品川区、清水英孝・代表取締役)は、2007年12月予定の保険窓販全面解禁を受け、銀行における生命保険販売事業需要の拡大をにらみ、銀行での金融商品のワンストップショップ化に寄与する生命保険販売支援に特化した新会社『テンプスタッフ・ライフアドバイザリー株式会社』を、2006年4月6日に共同出資により設立します。
【テンプスタッフ・ライフアドバイザリー設立の背景】
現在、銀行など金融機関では、投資型年金や一時払い終身保険などの商品販売が段階的に認められていますが、2007年12月の保険窓販全面解禁により、すべての保険商品が販売できる見通しです。これにより、金融コングロマリットの動きが本格化し、預金から株式の購入、保険の契約まですべての金融商品を、銀行の一つの窓口で購入できる“銀行のワンストップショップ化”の広がりが見込めます。しかし、銀行における生命保険販売は、既存顧客からのブランドイメージに配慮しつつ、潜在化したニーズを顕在化させる特殊な販売手法が必要とされるものの、これまでの生命保険業界や銀行ではそのノウハウを有する企業がほとんどないのが実情です。
そこで、金融業界での人材派遣・人材紹介で高い実績を有するテンプスタッフと、生命保険販売事業者として高い実績、独自の戦略構築・人材育成ノウハウを有するリスクマネジメント・ラボラトリーが共同出資し、銀行のワンストップショップ化を支援する生命保険販売支援に特化した『テンプスタッフ・ライフアドバイザリー株式会社』の設立に至りました。
【事業の特徴と今後の展開】
新会社の事業は、銀行のワンストップショップ化に寄与する生命保険販売支援が目的であり、“(1)収益を生む販売手法を有する生命保険販売員の一般・特定派遣事業(※1)”と“(2)生命保険窓販スキーム全体のコンサルティング事業”に大別されます。一つ目の事業では、生命保険販売経験者または営業職経験者などを対象に人材を集め、就業前に約2〜4週間、生命保険の基礎知識の教育、見込客の潜在化したニーズを引き出す話法、トークの教育・研修を行い、全国の銀行および機関代理店に派遣します。
銀行での生命保険販売には、独自の販売ノウハウを有するため、当教育・訓練プログラムは、リスクマネジメント・ラボラトリーグループにおいて、保険会社のコンサルティング、営業パーソン教育事業を担う、セールスエデュケーション・ラボラトリー(東京都品川区、佐藤正彦・代表取締役)のもつノウハウを導入します。そのメソッドは、すでに国内外の大手生命保険会社、大規模代理店に導入され、高い評価を得ています。こうしたメソッドの導入により、高いレベルの専門知識ならびに“収益を生む販売手法”を有する人材を教育・派遣していきます。二つ目の事業では、銀行の社員教育を含む生命保険窓販スキーム全体の構築コンサルティングを行います。
新会社のサービス(外部販売員の活用、スキームの構築)を導入することにより、銀行では、総合的な金融商品の提供を実現し、今後広がるであろう顧客の金融ポートフォリオ構築支援とワンストップショップ化の確立が可能となります。
設立当初は、機関代理店向け営業職販売事業を中心に、2007年12月の保険窓販全面解禁後は、銀行窓口販売員・銀行の外交販売員の派遣事業とステップを踏み、事業展開してまいります。なお、銀行における生命保険需要開拓は、1997年より大手派遣会社の中で先駆けて金融事業部を設置し、同業界に特化した販路を持つテンプスタッフの実績と営業力を最大限活かします。
また、求職者にとっても、今後、市場拡大が見込まれる生命保険販売の高いノウハウが習得でき、専門特化したキャリア構築につながります。加えて、特定派遣の場合は、新会社の社員として安定的な雇用環境の中でキャリアを積むことが可能です。
今後、新たな事業展開として、代理店販売員に対する教育やサポートデスク、ヘルプデスクの需要拡大が予想され、本ニーズに対してもバックアップ体制を整えていきます。新会社設立により、“収益を生み出す保険販売員”の提供と生命保険窓販スキーム全体の構築コンサルティングを提供することで金融機関のワンストップショップ化を強力に支援していきます。
(※1)特定派遣・・・常用社員(常に雇用している社員)を派遣する派遣形態。
(テンプスタッフ http://www.tempstaff.co.jp/、リスクマネジメント・ラボラトリー http://www.rml.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・3月29日)