大卒者の就職内定率、2年連続でアップ。女子は初めて男子を上回る
今春卒業予定の大学生の就職内定率は、前年同期を1.2%上回る81.7%(2月1日現在)だったことが、文部科学省と厚生労働省の調査でわかった。リーマンショックなどの影響で過去最低の77.4%となった2011年以降、2年連続で回復した。男女別の内定率は、男子81.3%(前年同期比0.6ポイント増)、女子82.0%(同1.7ポイント増)で、2000年の調査開始以来、初めて女子が男子を上回る結果となった。(産経新聞)
リーマンショック以降、採用を控えてきた多くの企業が、新卒採用活動を再開したことや、学生の大手志向がうすれ、中小企業にも目を向けていることなどが、内定率の向上につながったと考えられる。ただし、就職希望者数から内定者数を引いた約7万7千人は、未だ内定を得ていないと推察され、卒業後も引き続き、就職活動を強いられることになる人たちは多そうだ。企業側にとっては、入社直前の急な内定辞退者や、入社後すぐに退職者が出た場合などに、採用ニーズを満たす対象として考えられるだけに、今後は、未内定者と企業のマッチングの機会の創出が求められそうだ。
『日本の人事部』編集部