日本の英語能力指数(EF EPI)は54カ国中第22位
~イー・エフ・エデュケーション・ファーストの調査より~
グローバルに教育事業を展開するイー・エフ・エデュケーション・ファーストの日本法人である、イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:サンチョリ・リー、以下、「EF」)は本日「英語教育シンポジウム-今、日本の英語教育に必要なこと-世界で闘える日本人の育成に向けて」を開催し、第二回「EF英語能力指数(EF EPI)」の調査・分析結果を日本で初めて発表しました。
本調査によると、日本のEF EPIスコアは55.14点で、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均スコア58.58点を下回り、調査が実施された54カ国中第22位でした。アジア諸国ではシンガポール、マレーシアがそれぞれ12位、13位と最もスコアが高く、韓国は21位、香港は25位、中国は36位でした。「EF英語能力指数(EF EPI)」は2009年から2011年までの間、世界54の国と地域の成人170万人の英語能力を測定し、数値化したものです。
日本国内の調査結果をみてみると、地域、性別、年齢によってレベルの差が生じました。東京では、ビジネスで英語を使う機会が多いためか、スコアは他の地域を上回り、関東は関西より高いスコアを記録しました。男女別では、女性のスコアが男性より少し上回る結果となりました。年齢別スコアを見ると、18歳から25歳までの若年層が一番高く、中、高年の順に徐々に下がっていく傾向が見られました。この結果はいったん学校教育から離れると、更なる学習を通して自分の英語のスキルを上げていくことが困難だということを示しています。それは英語力が三十代前半から着実に上昇する中国の動向とは対照的です。
イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社代表取締役社長 サンチョリ・リーは次のように述べています。「日本では数学や国語に関しては国際的な試験でも優れた結果を残しているにも関わらず、英語力は他の先進国と比べるとまだまだ劣っているといえます。しかし近年では小中学校でも英語教育に力を入れており、また英語を公用語とする日本企業などでは多くの人が英語学習に励んでいます。ただ日本人の英語能力は文法力は優れているものの、英語を使ってコミュニケーションをとり発信する力が低いのが現状の課題です。特にますますグローバル化が進む今日では海外進出を積極的に展開する日本企業が増えています。そのような環境では、言葉の壁だけでなく、文化の壁をも崩し、真の世界市民として動ける人材が求められています」。
本日行われたシンポジウムには学校教育関係者、英語教育関係者などあわせて170名超が出席しました。イベントの後半では日本の英語教育の現状と課題、企業のグローバル化とグローバル人材の育成などについて、株式会社イケア・ジャパン代表取締役社長 ミカエル・パルムクイスト氏、立命館アジア太平洋大学学長特別顧問、国際金融コンサルタント 菅下 清廣氏、広島女学院大学客員教授 論理文章能力検定顧問 出口 汪氏、三菱商事株式会社経営企画部金属グループ担当部長 小山 聡史氏とともにパネルディスカッションを行いました。 第二回「EF英語能力指数(EF EPI)」の調査・分析結果はこちらからご覧いただけます。
【イー・エフ・エデュケーション・ファースト】
1965年にEducation First(『教育を第一に』)をモットーにスウェーデンで設立したイー・エフ・エデュケーション・ファーストは、世界最大級の私立教育機関です。現在では世界50 ヵ国以上の国々に400を超える事業拠点及び直営語学学校を擁し、グローバルに教育事業を展開しています。同社は16 の事業に分かれた教育機関で、2 週間から参加できる語学研修コースから専門英語を学ぶマスターコース、試験準備コース、インターンシップコース、社会人専門コースなど、さまざまなプログラムを提供しています。また1,200 以上の企業で語学研修を担当し、2014 年冬季ソチオリンピック、2014 年 サッカーワールドカップブラジル大会のオフィシャル語学サプライヤーに認定されています。 イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社はイー・エフ・エデュケーション・ファーストの日本法人として1973年に設立されました。詳細はこちらのウェブサイト をご覧ください。
(イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社 http://www.efjapan.co.jp/ /2月21日発表・同社プレスリリースより転載)