レジェンダ・コーポレーション「2010年4月入社 新社会人の意識調査」
~出世したい女性は男性の半分~
やりがいは大切だが出世はしたくない…女性の多様な働き方への支援が必要に
人事総合ソリューション企業(採用・育成・人事労務)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤波達雄)は、2010年4月に入社した新社会人1,414名に対して意識調査を行い、383名から回答を得ました(調査期間は1月8日(土)~1月18日(火))。
入社して1年が経とうとする新社会人に、将来希望する仕事での役職について尋ねたところ、課長以上の役職を望むと回答したのは男性約9割、女性約4割となり、男女で2倍以上の差があることがわかりました。女性の希望する役職の内訳を見ると「部長・課長などへ出世したくない」約4割、「アシスタントでよい」約2割、「部長になりたい」約2割となり望むポジションが分散していることがわかります。また、現在の仕事に対してやりがいを感じている女性は69.2%、男性65.2%となり、男女に差はみられず、女性は出世の意欲に関わりなくやりがいを感じ働いていることが伺えます。
近年、女性の社会進出が望まれていますが、出世に関わらず、若手女性は自分なりのポジションを求めて働くことを希望していることが浮き上がる結果となりました。
<1. 目立たぬ女性の出世欲 出世を望まない声約6割に。望む役職が分散化>
入社して1年が経とうとする新社会人に、将来希望する仕事での役職について尋ねたところ、課長以上の役職を望むと回答したのは男性約9割、女性約4割となり、男女で5割の差があることがわかりました。女性の希望する役職の内訳を見ると「部長・課長になりたくない」約4割、「アシスタントでよい」約2割、「部長になりたい」約2割となり望むポジションが分散していることがわかります。
【 Q. 将来、仕事での役職について希望するものを1つ選んでください 】
http://www.atpress.ne.jp/releases/19116/1_1.PNG
<2. 仕事にやりがいを感じている新社会人は約7割。男女に差はみられず>
また、現在の仕事に対してやりがいを感じているのは全体66.8%、男性65.2%、女性69.2%となり、男女に差はみられませんでした。女性は、出世の意欲に関わりなくやりがいを感じて働いている様子が伺えます。
【 Q. 現在の仕事に対して、やりがいを感じていますか? 】
http://www.atpress.ne.jp/releases/19116/2_2.PNG
<3. 10年後の希望、ゼネラリストとスペシャリストは半分に割れる>
10年後、ゼネラリストとスペシャリストどちらのタイプで働いていたいと思うか尋ねたところ、ゼネラリスト52.3%、スペシャリスト43.9%となり、回答はおおむね半分に分かれました。男女で内訳をみると、ゼネラリスト希望は男性54.5%、女性49.1%となり、男性の方が若干上回るものの、男女に大きな差は見られませんでした。
【 Q. 10年後あなたはゼネラリストとスペシャリスト、どちらのタイプで働いていたいと思いますか? 】
http://www.atpress.ne.jp/releases/19116/3_3.PNG
【 レジェンダ・コーポレーションの見解 】
近年、不景気や少子高齢化を背景とし、女性の労働力への期待が高まっています。また、女性の社会進出も注目を浴びており、女性の社長や管理職が脚光を浴びています。ところが、本調査からは、入社後まだ1年も満たない若手の新人女性の多くが出世を望まないことが明らかとなりました。また、出世欲に関わらず、女性が仕事に対して感じるやりがいは男性と同程度のものと落ち着きました。
調査対象の世代は厳しい就職氷河期を経て入社していることや、不景気の影響で現実的な考えを持っていることなどから、高い役職を希望するよりも自分の価値観や志向、環境に応じて、自分なりのやりがいをもって働きたいと考えていると推測します。
女性の社会進出を支援する上では、出世への環境を整えることだけではなく、女性が望む多様な働き方を支援することが大切だと考えます。
マーケティングアナリスト 中津川 知江
【 アンケート調査概要 】
調査対象 : 2010年4月に入社した新社会人1,414名(男性836名、女性578名)
調査方法 : インターネットによる調査(当社アンケートWebサイトより回答)
調査期間 : 2011年1月8日(土)~1月18日(火)
有効回答数: 383名(男性224名、女性159名)
レジェンダ・コーポレーション株式会社 http://www.leggenda.co.jp/ /同社プレスリリースより転載