2012年卒マイコミ学生就職モニター調査〜11月の活動状況
毎日コミュニケーションズ <以下、マイコミ>(東京都千代田区、中川信行・社長)は、2012年卒業予定の学生を対象とした「2012年卒マイコミ学生就職モニター調査 11月の活動状況」の結果を発表しました。概要は以下の通りです。
【 TOPICS 】
11月16日に文部科学省、厚生労働省より「就職内定状況調査」が発表され、2011年卒業予定者の内定率が過去最悪の57.6%となった。また、厚生労働省が「青少年雇用機会確保指針」を改正、卒業後3年間は新卒枠で応募受付するよう主要経済団体に要請した。これらの発表により、2012年卒学生の心境に、変化の兆しが見られた。内定を取る自信が「大いにある」+「少しある」と回答した割合は、前月比で5.7pt減の36.0%。また、先輩と比較した自分たちの就職活動環境についても「多少厳しくなる」+「かなり厳しくなる」と回答した割合が前月比10.1pt増と大幅に増加した。一方で、活動状況はいまだ低調な動きを見せ、自己分析や各種(業界、仕事、職種)研究はいずれも前年同月を割れ込み、自己分析においては前年10月の割合にも満たなかった。
<調査結果の概要>
■ 11月の活動状況は前月に引き続き、11年卒に比べてやや鈍い動き
11月の活動状況は全体的に低調な動きを見せた。前年同月比で見ると、「就職情報サイトに新規会員登録をした」が11月前半で17.1%(前年同月比3.8pt増)、11月後半で9.8%(前年同月比1.3pt増)と前後半で唯一増加を見せたが、その他のほとんどの項目は減少。活動に対するこのような現象は、本格的に就職活動がスタートした前月から続いており、今年は学生の動き出しが鈍い傾向にあることがわかった。
■ 先輩と比較した自分たちの就職活動は「厳しくなる」が前月比で10.1pt増加
内定を取る自信は、「大いにある」+「少しある」と回答した割合が前年同月比1.7pt増の36.0%となったが、前月と比較すると5.7pt減少した。また、「先輩と比較して自分達の就職活動はどうなるか」を聞いたところ、「変わらない」が前年同月比18.3pt増の38.9%と大幅に増加。しかし、前月と比較すると「多少厳しくなる」+「かなり厳しくなる」が10.1pt増の55.9%となった。その理由としては、「ニュースで就職難だと報じられているから」「今年、就職活動を断念した人たちが加わるから」などがあり、メディアを通して先輩たちの就職状況を目の当たりにし、学生たちの意識にも変化が出てきているようだ。一方で、前向きな気持ちで活動に取り組む姿勢も見られ、就職活動するにあたり現在の心境を聞くと、「(かなりorどちらかというと)前向きな姿勢」と回答した割合は66.6%となった。
■ 2年連続で「多少でも興味が湧いた企業」へのエントリーは過半数超え。「志望度の高い企業のみ」や「知名度の高い企業」は2年連続で減少
企業にエントリーする基準は「多少でも興味が湧いた企業」が55.2%(前年同月比1.2pt増)となり、11年卒に続き過半数を超えた。また、「志望度の高い業界の中で幅広く」も32.1%(前年同月比0.4pt増)と年々緩やかに増加している。一方、2年連続で減少しているのが「志望度の高い企業のみ」や「知名度の高い企業」である。「志望度の高い企業のみ」においては、2年前と比べると8.1pt減少の8.6%、「知名度の高い企業」は2年前と比べると3.5pt減少の2.1%となり、厳しい雇用環境を危惧してか、企業選択の裾野が広がる傾向にあるようだ。
【 2012年卒 マイコミ学生就職モニター調査 概要】
※ 1989年からモニターアンケートを実施
※ 調査結果の詳細は採用サポネットで公開しています
毎日コミュニケーションズ http://www.mycom.co.jp/ /同社プレスリリースより抜粋・12月9日