26卒 5月1日時点の就職活動調査〈速報〉(2025年5月)
企業の採用広報解禁から2カ月。2026年卒学生の就職活動はどのように進んでいるだろうか。5月1日現在のキャリタス就活・学生モニターの就職活動状況について調査を行ったところ、前年に引き続き内定率は7割を大きく超えていることがわかった。
内定状況のほか多岐にわたる項目を調査したが、取り急ぎ主要指標のみ紹介したい。
<TOPICS>
1.5月1日時点の内定(※)状況
○内定率は76.2%。前年同期実績(76.9%)と同水準
○就職活動終了者は全体の45.0%。継続者は「内定あり」「内定なし」を合わせて55.0%
2.エントリー状況、選考試験受験状況
○一人あたりのエントリー社数の平均は23.4社。前年同期調査(23.9社)をやや下回る
○ES提出社数も前年を下回る(平均12.2社→10.8社)。筆記試験、面接社数も減少
3.未内定学生の見通し
○「内定獲得の見通しが立っている」12.2%。未内定者の大半はこれから
※「内定」には、内々定を含む
1.5月1日時点の内定状況
5月1日の調査時点で内定を得ている学生はモニター全体の76.2%。前年同様7割台後半に達し、高水準をマークした。今期は、広報解禁前の2月調査で内定率が約4割を記録するなど(39.9%)、早期化の傾向が顕著。ただし3月以降、前年同月との差は徐々に縮まり、5月時点で前年(76.9%)と同水準となった。
調査時点で就職先を決定して活動を終了した者の割合はモニター全体の36.4%。活動を終了したものの、複数内定保留など未決定である者は8.6%。内定率はやや下がったが、活動終了者の割合は前年より増えた(計42.2%→45.0%)。活動継続者は「内定あり」(31.2%)、「内定なし」(23.8%)を合わせて55.0%。
2.エントリー状況、選考試験受験状況
一人あたりのエントリー社数の平均は23.4社。この1カ月での増え幅は1.6社で、4月調査に引き続き前年同期実績を下回った。ES提出社数や筆記試験なども減少しており、本選考を受ける企業を絞り込む様子が見て取れる。面接の受験社数も前年同期を下回った(7.6社→6.7社)。
3.未内定者の見通し
調査時点で内定を得ていない学生(全体の23.8%)に、内定獲得の見通しを尋ねた。「近々内定をもらえる見通しが立っている」は1割程度にとどまり(12.2%)、よい感触を得ている学生の割合は前年(17.5%)を下回る。最も多いのは「選考中の企業はあるが、内定が出るかわからない」(57.8%)。ここに「選考中の企業はなく、まったく見通しが立っていない」(13.9%)を足し合わせると71.7%になり、未内定者の7割はまだこれからといった状況だ。
調査概要
調査対象:2026年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
回答者数:1,035人(文系男子209人、文系女子459人、理系男子227人、理系女子140人)
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2025年5月1日〜7日
サンプリング:キャリタス就活学生モニター2026
調査実施:株式会社キャリタス/キャリタスリサーチ
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社キャリタス/5月8日発表・同社プレスリリースより転載)