転職求人倍率2024年4月
2024年4月は2.66倍(前月差‐0.11ポイント)
~求人数は前月比で微減、転職希望者は新年度による環境の変化などで増加~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、2024年4月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。
doda転職求人倍率は、中途採用市場における需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。
<算出式※:求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>※分子・分母はdoda独自の定義により算出したものです。
<2024年4月の概況>
・転職求人倍率
2024年4月の転職求人倍率は、前月から‐0.11ポイントの2.66倍となりました。求人数は前月比99.5%、前年同月比120.0%となりました。転職希望者数は前月比103.6%、前年同月比99.8%でした。
・求人数増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち3業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「エネルギー」(前月比103.2%)、次いで「人材サービス」(前月比102.6%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち4職種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「エンジニア(機械・電気)」(前月比102.5%)、次いで「事務・アシスタント」(前月比100.8%)でした。
解説と今後の見通し(doda編集長:桜井 貴史)
・2024年4月の解説
求人数は前月比で微減、転職希望者は新年度による環境の変化などで増加。
企業の採用意欲は高止まりが続いているものの、4月の求人数は、年度末で募集を終了する求人が一定数あったことから、前月比で微減しました。業界別では、多くの業界が前月比で減少に転じましたが、増加が見られた「エネルギー」では、2050年までのカーボンニュートラルの実現に向けた、再生可能エネルギー関連の事業開発や、導入を提案する企画営業などのポジションで増加しました。また、職種別で増加が見られた「エンジニア(機械・電気)」では、自動車用機器部品などを製造する会社でEV関連のポジションが増加しました。コロナ禍で採用を中断していたポジションを、需要回復の流れを受けて積極採用する動きが続いています。転職希望者数は、新年度がスタートすることにより転職を検討する人が増えるため例年どおり増加しました。求人数は微減し、転職希望者数は増加したため、転職求人倍率は下降しました。
5月以降の見通し
5月の求人数は、欠員補充や事業成長のための増員募集を行う企業が増えると想定され、微増が見込まれます。転職希望者数においても、夏の賞与後の転職を目指し、活動を始める人が増えるため増加が見込まれます。例年の傾向から、求人数の増加率よりも転職希望者数の増加率のほうがやや大きいことが予測され、転職求人倍率は下降するでしょう。
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(パーソルキャリア株式会社/ 5月23日発表・同社プレスリリースより転載)