2024年卒大学生 活動実態調査(7月)
就職活動の情報収集について「SNS投稿を参考にしない」という学生が41.9%で最多。 SNSを参考にする際に見るのは「企業の公式アカウントによる投稿」が33.7%。 6割の学生が「個人面接」はマスクを外して参加。一方、27.3%が「マスクを外したことはない」と回答
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(7月)」の結果を発表しました。
《TOPICS》
・2024年卒業予定の大学生・大学院生の7月末時点での内々定率は81.9%
・6割の学生が「個人面接」はマスクを外して参加。一方で27.3%が「マスクを外したことはない」と回答
・SNS上で企業情報を収集する際に参考にするのは「企業の公式アカウントによる投稿」が33.7%。一方で「SNSでの投稿を参考にしない」という学生も4割以上
・SNS上で企業についてのポジティブな投稿を見たことでその企業に「興味を持った」という学生は43.1%。そのうち「その企業に応募したことがある」という学生は12.0%
【調査概要】
2024年卒業予定の大学生・大学院生の7月末時点での内々定率は前月比2.4pt増の81.9%で、平均内々定保有社数は前月同値の2.5 社となった。企業の高い採用意欲を背景に、6月同様、内々定率・平均内々定保有社数ともに高い割合で推移している。
2023年3月13日よりマスクの着用が原則として個人の判断となって4カ月程経ったが、対面の就職活動でマスクを外して参加した活動を聞いたところ、最も多かったのは「個人面接」(60.0%)だった。特に最終面接は対面かつ個人で行われることが多く、マスクを外す機会が増えたと推測される。一方で「個人面接」に次いで多かったのは「マスクを外したことはない」(27.3%)だった。マスクに関しては、厚労省より感染症対策を踏まえた熱中症予防のポイントが掲出されている※。学生は状況に応じてマスク着用の判断をしつつ、企業は学生が判断しやすいよう声掛けするなどの配慮が求められる。
※厚生労働省「新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた熱中症予防のポイントをまとめました」
SNSで企業情報を得るときにどのような投稿を参考にするかを聞いたところ、最も多かったものは「SNSでの投稿を参考にしていない」(41.9%)だったが、参考にする投稿としては「企業の公式アカウントによる投稿」(33.7%)が挙がった。そのほか、「知り合いではないが、その企業に関して投稿している就活生以外(社会人)の投稿」(24.8%)、「知り合いではないが、その企業に関して投稿している就活生の投稿」(24.3%)、「就職活動をしている友人・知人による投稿」(11.3%)が続き、SNSの情報源として企業の公式アカウントをまず参考にしつつも、知り合いではない学生や社会人の投稿も参考にしていることがわかる。
SNS等でシェアされた企業に対するポジティブな投稿を目にしたことで、その企業に興味を持ったり選考を受けたことがあるかを聞いたところ、最も多かったのは「興味を持ったり、選考を受けた経験はない」(56.9%)であったものの、「興味を持った」と答えた割合も43.1%となった。そのうち「応募したことがある」という回答は12.0%で、「選考に進んだことがある」は5.6%、中には「その企業を入社予定先に決めた」(1.5%)という回答もあった。
【調査担当者コメント】
今回はSNSでの学生の情報収集についての質問をし、SNS等で企業のポジティブな情報を目にしたことで、その企業に実際に応募したり、選考に進んだ経験がある学生が一定数いることがわかりました。とは言え回答としては「興味を持ったり、選考を受けた経験はない」というものが最も多く、その内容がポジティブなものネガティブなものに関わらず、一定の距離感をもって接しているようです。現在の学生たちはZ世代と呼ばれ、その購買行動や交友関係はSNSと緊密に関わっている印象を抱かれることもあるかと思いますが、就職活動というパーソナルかつ将来のキャリアに関わる情報収集に関しては、SNSの情報に対して少し慎重な立場をとっているのかもしれません。投稿された内容の真偽を確認しながら、SNSに対しては引き続き冷静に向き合ってほしいと思います。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ / 8月7日発表・同社調査データより転載)