2024年卒大学生 活動実態調査(6月15日)
入社予定先を決めた学生は67.8%で「社員の雰囲気や人柄」が決定の理由に。面接時、コロナの影響により答えようがなかったことは「サークル活動」「部活動」が前年より増加
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(6月15日)」の結果を発表しました。
《TOPICS》
- 2024年卒業予定の大学生・大学院生の内々定率は76.4%で、前年比で2.3pt増加
- 入社予定先を決めた学生は67.8%で前年並み。決めた理由は「その企業の社員の雰囲気や人柄が自分に合っていると感じたから」などが増加
- 未内々定の学生の状況は「第一志望群の企業の面接中」が最多。また、面接においてコロナの影響で答えようがなかったと思うものは「サークル活動」「部活動」が前年より増加
- 給与に関する知識「額面と手取りの違い」や「固定残業代」などは認知度が高い一方で、「昇給の仕組み」や「財形貯蓄」、「社会保険料の決定方法」などは認知度が低い
【調査概要】
2024年卒業予定の大学生・大学院生の6月15日時点での内々定率は前年比2.3pt増の76.4%となり、平均内々定保有社数は前年比0.1社増の2.4社だった。5月末時点と同様、内々定率・平均内々定保有社数ともに高水準で推移している。
内々定を得た学生のうち、現時点で入社先企業を決定している学生は67.8%で、前年と同程度だった。入社先を決定した理由については、「説明会で興味を持ち、選考を経て志望度が上がったから(50.5%)」が最多で、前年から最も増加したのは「その企業の社員の雰囲気や人柄が自分に合っていると感じたから(40.9%)」で前年比1.8pt増となった。学生が企業を選択するポイントにおいても社風や社員の雰囲気を重視するが※1、入社予定先の決定に関しても同様の傾向が見られるようだ。
一般的な会社員の給与に関する知識で知っているものを選択してもらうと、最多は「額面の支給額から、税金と社会保険料などを差し引いたものが手取りとなる」(88.7%)で、次いで「差し引かれる税金には、主に所得税と住民税がある」(58.6%)、「固定残業代とは、毎月一定の時間外労働分の残業代が支給され、実際の時間外労働がその一定の時間を下回っていても支給される」(56.1%)など、額面と手取りや残業代に関する選択肢が上位に挙がった。一方、考課昇給や財形貯蓄、社会保険料については回答が少なかった。企業による初任給増額や賃上げの動き、社会保険料の引き上げなどが報道される中、入社後の昇給や資産形成、社会保険料の決定方法などに関しては、まだ学生の認知度が低いようだ。
【調査担当者コメント】
6月15日時点で入社予定先を決定した学生は67.8%となりました。決定した理由としては「社員の雰囲気や人柄が合っている」という答えが前年より最も増加し、年々増加傾向にありますが、入社先決定についてはどれか1つの要素に偏ることなく、仕事内容への関心や将来性などの複数の要素からバランスよく検討していくことが重要です。給与に関する知識も同様で、初任給の額だけでなく給与の内訳や入社後の昇給の仕組みを知ることは、自身のマネーリテラシーを高め、入社後のキャリアやライフプランを考えるうえでの大切なヒントになります。入社後に自分が納得のいく働き方が出来ることを目標に、多角的な視点で入社予定先を検討してほしいと考えます。
【調査概要】「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(6月15日)」
○調査期間/2023年6月10日(土)~6月15日(木)
○調査方法/マイナビ2024の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2024年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/3,645名(文系男子783名 文系女子1,608名 理系男子608名 理系女子646名※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社マイナビ/ 6月22日発表・同社プレスリリースより転載)