就職プロセス調査(2024年卒)「2023年3月18日時点 内定状況」
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村 吉弘)のより良い就職・採用の在り方を追究するための研究機関・就職みらい研究所(所長:栗田 貴祥)は、就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施いたしました。このたび調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申し上げます。
就職内定率は38.9%で、前年同月に比べ約10ポイント高い。
内定取得者のうち2社以上内定取得割合が45.5%で前年より高く、内定辞退率は32.2%
オンライン・対面ともに、前年より多くの学生が既に選考を受けている様子がうかがえる
3月18日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率※1は、38.9%(+9.9ポイント)※2と引き続き高い水準となりました。内定率を文理別で見ると「理系」が47.3%、地域別で見ると「関東」が47.0%で、特に高い数値となっています。3月18日までの活動実施状況のうち前年同月より10ポイント以上高い項目は、「Web上での面接を受けた」が68.2%、「面接など対面での選考を受けた」が53.9%で、前年より多くの学生が既に選考を受けていることが分かります。また、内定辞退率は3月1日時点から11.1ポイント増加し、32.2%(+8.3ポイント)と前年に比べ高い結果です。内定取得企業数の平均は1.80社であることに加え、内定取得者のうち2社以上内定を取得した学生の割合は45.5%で前年より高いことが、内定辞退率の高さにつながったと考えられます。政府による「就職・採用活動に関する要請」において、2024年卒の採用選考活動開始は卒業・修了年度の6月1日以降とされていますが、6月1日時点の内定率はコロナ禍による一時的な低下を除き年々上昇傾向です。2024年卒は3月中旬時点で既に4割弱である状況は、企業の採用意欲の高さの表れだと捉えれば学生にとって望ましいことにも思えますが、企業の採用スケジュールが見えづらくなると学生の混乱を招く可能性もあります。学生が学修時間等を確保しながら混乱せず就職活動に取り組むことができているのか、改めて考える時期に来ているのではないかと感じます。
※1 内々定を含む ※2 ( )内数値は前年同月差
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:2024年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2024』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生3,219人(内訳:大学生2,476/大学院生743人)
有効回答数:大学生 858人/大学院生 316人
調査実施期間:2023年3月18日~3月23日
調査機関:就職みらい研究所
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社リクルート/ 3月29日発表・同社プレスリリースより転載)