SNSデータから見る「学生の注目企業2021」を発表
企業の人事部門向けに採用広報(採用マーケティング)支援を行う株式会社No Company(本社:東京都港区、代表取締役:秋山真)は、このたび、SNSで学生ら関心が高い「学生の注目企業2021」を調査しましたので、その結果をお知らせします。
このたび、2020年7月1日から2021年6月30日の1年間に、SNS(Twitter、Facebook)上で最も学生が話題にした企業、団体・組織200社を発表します。
今回は、SNS分析ツール「THINK for HR」(※1)を使って、学生が就職活動で参考にするトップ20メディア(※2)に掲載された「企業名が入っている記事(該当する企業に関するあらゆる記事)」「企業の社員が取り上げられている記事」が、SNS(Facebook、Twitter)上でどれほど「いいね」や「リツイート」「シェア」「コメント」などのアクションをされたのか、その総量(=エンゲージメント量と呼ぶ)を計測しました。ポジティブな反応、ネガティブな反応の双方を含んだ数値で、数が多いほど多くの学生が話題にしているという意味で「注目されている」と定義しています。
■調査結果の考察
●直近1年間で、エンゲージメントを獲得しやすかったキーワードとは
2020年度から新型コロナウイルスの影響が続くなか、学生は企業の採用活動の変化に注目しており、なかでも「ワークスタイルの変化」に言及した企業に関心を寄せています。テレワークなど志望企業の働き方がどうなっているのかや独自の新しい働き方を提唱する企業に興味を持つ学生が増えているようです。また、「理想」「成長」「挑戦」などのキーワードが入った記事が、高いエンゲージメントを獲得しました。個人が自分のキャリアをより重視するようになった結果、会社の方針と自身のキャリアビジョンが合うかどうかを気にする学生が増えていると考えられます。
●エンゲージメント量が高かった企業はどんな情報発信をしたのか
①企業・ブランドのインフルエンサーによる情報拡散
前澤友作氏が社員募集を発表したnote記事が注目されたスタートトゥデイや人気VTuberの世界観づくりに関われることをフックにした社員募集をWantedlyで発表したカバー、どちらも企業やブランドのインフルエンス力を活用したコンテンツ拡散が高いエンゲージメントを生んだと考えられます。
②ユーザーの日常生活との接点や意外性(ギャップ)を強調することで躍進
映画『天気の子』の気象監修を務めた研究官の記事が話題となった気象庁や初の中途採用での異色人材採用についての記事が話題となった防衛省が、高いエンゲージメントを獲得しました。両省庁に共通するのは、学生にとって馴染みのない省庁の仕事について身近な日常生活(エンタメ)との結びつきを明らかにした点です。このほか、デジタル庁がオープンに情報発信をしているnoteのエンゲージメントも高く、想像がつかない堅い仕事だと思われていた省庁の仕事を身近に感じさせる情報発信が「意外性」を生み、学生の注目を集めたと考えられます。
③3年連続で注目されている6社は“働くイメージ”や“憧れ”の醸成に強み
マネーフォワード、メルカリ、サイバーエージェント、サイボウズ、アマゾンジャパン、Googleの6社は3年連続で上位200社以内に選出されています。マネーフォワード、メルカリ、サイバーエージェント、サイボウズは、複数のメディアで「社員(元社員)が会社の姿や自身の価値観を語る記事」が高いエンゲージメントを獲得しました。マネーフォワードでは、ワーキングマザーとしてキャリア形成する女性社員の記事、メルカリでは退職者が会社への感謝を語った記事がそれぞれ特に注目されました。各企業の「働きやすさ」や「働くイメージ」を伝える情報発信が学生の共感を得たと考えられます。一方、アマゾンジャパン、Googleからは、社員に関する情報発信はほとんどなく、社会情勢に合わせた「企業姿勢」や「事業内容」、また高水準の「給与」や効率的な「ワークスタイル」など、学生が“憧れ”を抱きやすい内容の記事が注目されました。
また、メルカリ、サイバーエージェント、サイボウズの3社は、いずれも人気のオウンドメディア(メルカン、FEATUReS、サイボウズ式※今回の調査では対象外)を運用しており、高いエンゲージメントを獲得しています。ここで獲得した知名度や好感度がその他メディア記事のエンゲージメントのしやすさにも好影響をもたらしていると考えられます。
No Companyでは、今後ともSNSから読み解く求職者のインサイトデータをもとに企業の採用広報、採用活動をご支援して参ります。
<調査概要>
企業、社員について書かれた記事がTwitter、Facebook上でどれほどエンゲージメントしているか調査
・データ取得期間:2020年7月1日~2021年6月30日
・調査ツール:スパイスボックスのオリジナル・ソーシャルリスニングツール「THINK for HR」
・調査対象:下記(※2)に記載の20媒体
・調査方法:プレスリリース内に記載。今回の調査では、各記事に関するエンゲージメント量を企業ごとに合算して発表。
(※1)SNS分析ツール「THINK for HR」
No Companyの親会社である株式会社スパイスボックスが提供するオリジナルツール
(※2)
「就職活動において企業の情報収集をする際によく見るメディア、企業のニュースを知るために見ているメディア」について、就職活動準備中や内定獲得済みの大学2~4年生(n=428名)にアンケートを実施。上位20媒体は以下の通り。ワンキャリア、FastGrow、Wantedly、note、マイナビ、リクナビ、外資就活ドットコム、エンカレッジ、キャリアパーク、大学生とつくる就活応援ニュースゼミ、JobPicks、キャリアハック、iXキャリアコンパス、Forbes CAREER、talentbook、Business Insider Japan、日経WOMANキャリア、20's type、Woman type、キャリタス就活
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社No Company / 11月9日発表・同社プレスリリースより転載)