<働くみんなのホンネ調査>20代~40代からみた「働くシニア世代」のイメージについて調査を実施
総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は、全国の20代~40代の転職希望者273人を対象に、【働くシニア世代のイメージ】についてアンケート調査を行いました。
※本調査では50歳以上を「シニア世代」と称します。
■シニア世代を「尊敬できる」と回答した人が70%以上 シニア世代と働くことに好意的な意見が多数
人生100年時代と言われ、従来よりも長期の就労を求められる時代に突入しました。政府は2019年5月、定年延長・定年廃止・定年後の再雇用などを盛り込んだ「高年齢者雇用安定法改正案」の骨格を発表し、2020年には通常国会に提出するとしています。労働人口減少問題が深刻化する今、シニア世代の活用に注目が集まっており、今後シニア世代の採用市場は一層活性化していくことが予測されます。職場でもシニア世代と肩を並べて働く機会が増えていく中で、20代~40代の若手世代は働くシニア世代や、シニア世代とともに働くことについてどう感じているのか調査しました。
今回の対象者のうち、今までシニア世代と一緒に働いた経験があると回答した244人に、一緒に働くシニア世代は自身にとってどんな存在か聞いたところ、「とても尊敬できる」(20.1%)、「やや尊敬できる」(51.6%)とする人は合わせて71.7%となり、「あまり尊敬できない」(22.1%)、「まったく尊敬できない」(6.1%)とする人は合わせて28.2%でした。
さらに、同対象者にシニア世代と一緒に働くメリットとデメリットを聞いたところ、メリットとしては、長年培ってきた経験や知識を教えてもらうことで自身も成長できるとの意見が最も多く挙がりました。またデメリットとしては、価値観の違いからなる考え方の相違によって円滑なコミュニケーションをとることが難しいといった意見が多く見られました。
▼50歳以上のシニア世代と一緒に働くメリット(回答者のコメント)
・仕事以外のことを教えてもらうことも多く、たとえ部下であっても精神的に頼れる場面が多い(40代・女性・接客販売)
・知識や経験が豊富なので、マニュアルではなく経験則から答えを聞ける(20代・男性・建築土木)
・落ち着きや貫禄、余裕がありとても仕事をしやすい(40代・女性・コールセンター)
・年齢に関係なく頑張れるのだと元気をもらえる(20代・女性・接客販売)
・若い人にはない意見を聞けることがある。若い人が何とも思わないところに不便さや迷いを感じるという意見などはとても参考になる(30代・女性・クリエイター)
・経験を聞くことで今後に活かせるし、多角的な視点が身につく(20代・女性・医療福祉)
・対人スキルに長けていて、社内外にネットワークがある(40代・男性・企画マーケティング)
▼50歳以上のシニア世代と一緒に働くデメリット(回答者のコメント)
・昔の常識を若い世代に押しつけることがあるので、業務の効率化を図りにくいことがある(30代・女性・事務)
・世代による偏見やハラスメントが多い(20代・男性・クリエイター)
・世代間の常識や考え方の違いで、互いに悪気はなくても上手くいかない時がある(20代・女性・医療福祉)
・やや柔軟性に乏しい時がある。自分のわからない分野や技術は受け入れないことが多い(40代・女性・クリエイター)
・若手に教えるスタンスのない方や威圧的、権威的な方と働くことはデメリットしかないと思う(40代・男性・営業)
・パソコンなどの機器やソフトウェアに疎い人が多い(30代・女性・管理)
また、今までシニア世代と働いた経験がない、もしくはわからないと答えた29人に、シニア世代と一緒に働いてみたいと思うか聞いたところ、「とても思う」(13.8%)、「やや思う」(41.4%)とする人が合わせて55.2%となり、「あまり思わない」(31.0%)、「まったく思わない」(13.8%)とする人が合わせて44.8%でした。働いてみたいと回答した人からは、「年齢にとらわれず働きたいと思うから」(30代・男性・事務)、「自分にない意見や発想を持っていると思うから」(30代・男性・システムエンジニア)といった意見が挙がりました。一方で、働きたくないと回答した人の意見からは、「先入観かもしれないが、昔からの考えが根付いていて新しいものに対応できない気がしてしまう」(20代・女性・事務)、「昔の風潮を押しつけられそうだから」(20代・女性・接客販売)といった、シニア世代に対するイメージを理由に敬遠しているようすがうかがえました。
■調査概要
調査内容 :20代~40代からみた「働くシニア世代」のイメージ
調査対象者:当社利用者
有効回答 :273人
調査期間 :2019年11月21日~12月3日
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社ワークポート/12月10日発表・同社プレスリリースより転載)