企業の認知度は96%と、昨年より20ポイント上昇。「時間外労働の上限規制」に3社に1社が懐疑的~企業の「時間外労働の上限規制」実態調査(『人事のミカタ』アンケート):エン・ジャパン
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営する人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』上でサイトを利用している企業を対象に「時間外労働の上限規制」についてアンケート調査を行ない、724社から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
<調査結果 概要>
★「時間外労働の上限規制」法の認知度は96%。
★66%が「時間外労働の上限規制」法に賛成。一方、3社に1社は懐疑的。
★「時間外労働の上限規制」法の対応策が決定しているのは58%。具体的な対応策のトップは「業務分担やフローの見直し」「管理職への教育」。
★1ヶ月あたりの平均時間外労働時間は、83%が40時間以内。時間外労働が発生する理由は「仕事量の多さ」「人員不足」。
<調査結果 詳細>
1:「時間外労働の上限規制」法の認知度は96%。
大企業は2019年4月、中小企業は2020年4月から施行される「時間外労働の上限規制」法について、96%が「知っている」(内容も含めて知っている:44%、概要を知っている:52%)と回答しました。施行1年前の昨年と比較すると「知っている」と回答した企業は20ポイント増加しており、認知の拡大が伺えます。
2:66%が「時間外労働の上限規制」法に賛成。一方、3社に1社は懐疑的。
「時間外労働の上限規制」についての見解を伺うと、66%が「良いと思う」(非常に良いと思う:18%、まあ良いと思う:48%)と回答しました。一方、31%が「良くないと思う」(あまり良いと思わない:23%、良くないと思う:8%)と回答。特に反対の意見が目立ったのは、企業規模別では「1~49名」(同:23%、9%)、業種別では「広告・出版・マスコミ関連」(同:43%、19%)でした。
3:「時間外労働の上限規制」法の対応策が決定しているのは58%。具体的な対応策のトップは「業務分担やフローの見直し」「管理職への教育」。
「時間外労働の上限規制」の対応状況を伺うと、58%が「対応策が決定している」(既に必要な対応が完了:22%、現在取り組んでいる最中:30%、対応が決まり、これから取り組む予定:6%)と回答しました。企業規模別では「1000名以上」(同:41%、36%、2%)、業種別では「金融・コンサル関連」(同:50%、33%、0%)で対応が進んでいるようです。
「対応策が決定している」と回答した企業に具体的な対応策を伺うと、トップは同率で「業務分担やフローの見直し」(58%)、「管理職への教育(時間管理)」(58%)、次いで「時間外労働の上限目標を厳格化」(53%)、「時間外労働の事前申請制度」(52%)が続きます。
4:1ヶ月あたりの平均時間外労働時間は、83%が40時間以内。時間外労働が発生する理由は「仕事量の多さ」「人員不足」。
時間外労働時間(1ヶ月)の平均を伺うと、83%が40時間以内(0時間:1%、1~20時間:45%、21~40時間:38%)と回答しました。1ヶ月あたりの時間外労働時間が多かったのは、企業規模別では「300~999名」(41~60時間:16%、61~80時間:9%、81~100時間:1%)、業種別では「流通・小売関連」(同:20%、13%、2%)でした。
時間外労働が発生する理由を伺うと、トップは同率で「常に仕事量が多いから」(72%)、「人員不足だから」(72%)でした。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『人事のミカタ』を利用している企業
■有効回答数:724社(1~49名:262社、50~99名:143社、100~299名:161社、300~999名:114社、1000名以上:44社)
■調査期間:2019年3月27日~5月14日
<本ニュースリリースに関する問合せ先>
エン・ジャパン株式会社
広報担当:大原、松田、清水、西春
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(エン・ジャパン株式会社 https://corp.en-japan.com/ /6月5日発表・同社プレスリリースより転載)