2019年卒の内定状況、前年度と比較して「高まっている」という大学が37.3%。「完全に売り手市場だと思う」との回答は30.0%と、前年度比でやや減少~大学の就職・キャリア支援活動に関する調査(2018年11月発行):ディスコ
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は、全国の大学の就職課・キャリアセンターを対象に、2019年卒者の就職活動状況、2020年卒者への就職支援、低学年への支援などの項目について2018年8月30日から9月22日にかけて調査を行いました。(有効回答327校)。
■調査内容(抜粋)
1.2019年卒者の就職活動状況
[1]内定状況(前年度と比べて)
2019年卒者(現大学4年生)の内定状況を尋ねた。前年度と比較して「高まっている」という大学が約4割で(37.3%)、「低下している」(2.8%)を大幅に上回った。前年調査では約半数の大学が「高まっている」と回答したが、そこからさらに内定率が高まった大学もあるだろう。内定状況の把握はこれからという大学も一部あるものの、国公立・私立ともに「高まっている」が「低下している」を大きく上回っており、就職環境の良さが表れている。
[2]新卒採用市場の見方
今期の採用市場について、学生に優位な売り手市場かどうかの観点で尋ねたところ、「完全に売り手市場だと思う」との回答は3割(30.0%)。前年まで2年連続で増加していたが、今年はやや減少した。ただし、「やや売り手市場だと思う」(56.3%)を加えると、9割近く(計86.3%)に上り、大半の大学が売り手市場を実感している状況は変わっていない。
なお、企業への調査では、「完全に売り手市場だと思う」が7割を超えており、(72.5%)、企業側の方がより強く売り手市場を感じていることがわかる。(2018年7月実施:有効回答1,329社)
2.2020年卒者への就職支援
[1]学生の就職に対する意識(前年度と比べて)
現3年生の就職に対する意識については、前年度の学生と比較して「高い」(14.4%)が「低い」(10.1%)を上回った。前期の就職ガイダンスの出席者数が増加していることとも符合する。寄せられたコメントから、インターンシップへの関心の高さと比例して就職意識も高まっていると考えられる。
【Voice】採用活動を行う企業に対する意見や要望(抜粋)
○自社の若い社員の感性を活用して、学生にアピールできる企業情報の発信をお願いしたい。<私立大学>
○ホームページの会社情報を充実させてほしい。たとえば財務諸表、中長期経営計画の公表など。<公立大学>
○不器用でうまくコミュニケーションをとれない学生は毎年おります。しかし、仕事に対する意欲は非常に高い学生が多く、そうした学生が不合格になっているように感じます。学生の良いところを見出すような採用試験があることを望みます。<私立大学>
○近年、留学生の受入れが増えてきていますので、日本人と同じ土俵では戦わせないで欲しい。特に筆記試験は、いくら日本語コミュニケーションのできる学生でも難解だと思います。彼らの戦力化も早急に考えなければ、お互いに将来はないものと認識しています。<私立大学>
*調査詳細は同調査レポートをご覧ください。
《調査概要》
調査対象:全国の大学の就職・キャリア支援担当部署
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2018年8月30日~9月22日
回答学校数:327校
<本リリースに関するお問合せ先>
株式会社ディスコ 社長室 広報担当
Tel:03-4316-5500 Email:pr@disc.co.jp
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(株式会社ディスコ https://www.disc.co.jp//11月9日発表・同社プレスリリースより転載)