海外留学生のうち、海外での勤務を希望する学生は約9割。理由は「よりスキルアップできるから」~『海外留学生のキャリア意識と就職活動状況調査』(2018年4月発行):ディスコ
株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:新留正朗)は海外の大学で学ぶ正規留学生や交換・派遣留学生を対象に、職業観や就職活動の方法、留学経験への感想など海外留学生のキャリア意識を調査しました。国内の学生(キャリタス就活・学生モニター)調査データと比較しながら分析いたしました。
【主な調査内容】
1.現在の英語力
2.就職したい理由
3.海外での勤務希望と海外で働きたい理由
4.志望業界
5.志望職種
6.就職先企業を選ぶ際に重視する点・・・図表1
7.ベンチャー企業への関心
8.就職活動の開始時期
9.日本の就活スケジュールへの賛否
10.企業研究をする上で知りたい情報
11.インターンシップの経験
12.企業に評価してもらいたいこと・・・図表2
13.留学前に不安だったこと/実際に困ったこと
14.留学費用
15.留学をした感想・・・図表3
【調査結果】(抜粋)
3.海外での勤務希望と海外で働きたい理由
日本国外(海外)での勤務について、留学生は「ぜひ働きたい」が 65.4%で最多回答。「どちらかといえば働きたい」(24.4%)も含めると、海外での勤務を希望する学生は約9割に上る(89.8%)。国内学生は「ぜひ働きたい」が16.9%で留学生の約4分の1程度であり、「どちらかといえば働きたい」(27.7%)を合わせても半数を下回る。留学生の海外勤務への意欲は極めて高い。留学生が海外で働きたい理由を見ると、「よりスキルアップできるから」が突出して高く、約6割に上る(57.0%)。前ページで見たように、留学生は就職をスキル獲得の場と捉える傾向が強い様子がここにも表れている。
なお、具体的に働いてみたい国や地域は「ヨーロッパ」が最も多く(64.1%)、次に「北米」(60.8%)が続く。留学先の地域の過半数が「北米」であることを鑑みると、必ずしも留学先地域での勤務にこだわっていないようだ。
6.就職先企業を選ぶ際に重視する点
就職先として企業を選ぶ際に重視する点を国内学生と比較した。留学生と国内学生ともに「給与・待遇」「将来性」が上位2位となったが、下位の項目に差が出ている。
「日本以外の国で働ける」「高いスキルが身に付く」などの仕事環境・内容に関する項目については留学生の方が高い関心を持っている。一方、「業績・財務状況が良い」「休日・休暇が多い」などの会社の安定性・制度に関する項目については国内学生の方が注目している。 全体的に国内学生は会社軸で見ており、「就社」の側面が強いのに対し、留学生はスキルの獲得など仕事軸で企業を見ている点が特徴的だ。
9.日本の就活スケジュールへの賛否
日本の就活スケジュールについて、賛成か反対かの意見を尋ねた。正規、交換・派遣留学生ともに、「賛成」が1割程度と低く、「反対」の割合の方が格段に高い。交換・派遣留学生においては、「反対」と答えた割合が半数以上に上った(53.1%)。反対する理由を尋ねると、正規、交換・派遣留学生ともに、「帰国のタイミングと合わず学業と両立できない」「通年採用の方が良い」という声が目立った。一方で、「一斉に始まるので情報収集が容易かつ就職活動に専念できる」「日程が決まっているため計画的に準備できる」などという声も見られた。
《調査概要》
調査対象 : CFN(www.careerforum.net)に登録している【日本人留学生】のうち、卒業時期が2017年5月以降の者 8,049人
調査方法 : インターネット調査法
調査期間 : 2018年2月21日~3月19日調査期間 : 2018年2月21日~3月19日
回答数 : 471名
*調査詳細は同調査レポートをご覧ください。
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株式会社ディスコ 社長室 広報担当
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(株式会社ディスコ http://www.disc.co.jp/ /4月16日発表・同社プレスリリースより転載)