仕事センスを鍛える新入社員研修「Beyond」を開発~ICTを活用して再現した仮想職場において、リアルなミッションに取り組む“答えのない”研修:産業能率大学
企業・行政・自治体等の人材育成支援を手がける学校法人産業能率大学総合研究所(東京都世田谷区)は、「仕事センス」を鍛える新入社員研修「Beyond」(ビヨンド)を開発しました。申し込みの開始は9月、開講は来年4月を予定しています。
【研修の特徴】
●知識・スキルを学ぶものではなく、仕事をうまく進めるために必要な「仕事センス」を磨き上げる研修です。
●ICTを活用して再現した仮想職場において、リアルなミッションに取り組む“答えのない”研修です。
●様々な意見に振り回されながらも考え抜き、配属後に遭遇するであろう“壁”や“不条理”の乗り越え方に気づく研修です。
本学が実施した調査結果から、私たちは「期待に応えるために周囲の状況を感じ取り、自分で判断・調整してやり遂げる総合的な力」が「仕事センス」であり、新入社員のうちから鍛えていくことが必要だと考えています。研修では、タブレット内の仮想職場のメンバーと対話をしながら様々なミッション(会議資料の準備や暑気払いの幹事役など)に挑みます。各ミッションでは、あらゆる立場の人と対話をしながら、様々な意見に振り回され、苦しみながら考え抜くことで“周囲の状況を感じ取り、自分で判断・調整してやり遂げる総合的な力”(=仕事センス)を鍛えます。
【概要】
新コース名:新入社員研修Beyond
対象:新入社員
研修形式:タブレットを活用したワークショップ形式(2日間)
価格:公開セミナー1人8万円(税別)/講師派遣は下記Webサイトから問い合わせ
申し込み開始:2017年9月予定
開講:2018年4月
プログラム内容:
Mission1:グループ名を決めよ!
Mission2:学生と社会人の違いを明らかにせよ!
Mission3:正しい挨拶を実演せよ!
Mission4:名刺交換を体感せよ!
Mission5:会議資料を準備せよ!
Mission6:社外からの電話に対応せよ!
Mission7:データフォルダの書類を整理せよ!
Mission8:届いたメールに返信せよ!
Mission9:職場全員が納得する暑気払いを企画せよ!
Mission10:明日の私にメッセージを送れ!
【開発背景】
本学が実施した調査において課長の悩みを複数回答で尋ねた結果、最も多かったのは「部下がなかなか育たない」、次いで「業務量が多すぎる」となりました。この調査から、業務量が多すぎることで「部下育成」に手が回っていない現状がうかがえます。一方で、新入社員は「上司・先輩との関係」「自分の能力」に不安を抱えています。仕事の現場では、上司と先輩の指示が異なるような場面や、自分の能力だけでは解決できない状況も少なくありません。この結果から、新入社員は「異なる意見に判断を下すこと」や「能力以上の(失敗するかもしれない)仕事」を敬遠してしまうことが考えられます。業務量が多く部下育成に手が回らない状況においては、「部下に判断させること」や「失敗を経験させること」ができず、新入社員も「言われた通りにやりたい」「失敗したくない」という、両者の思惑が一致して“伸びる機会”が奪われてしまう現状があります。
【開発者の声】
川口 啓(かわぐち けい)
学校法人産業能率大学 総合研究所 経営管理研究所 受託開発センター長
これまでの人材育成の常識を “ビヨンド”したい
従来の新入社員研修は知識やスキルのインプットが定番でしたが、この研修では“受講者自身の考えを引き出す仕掛け”を多く盛り込みました。Beyondには「乗り越えていく」「その向こう側へ」という意味があります。この研修を通して、これからビジネスの現場で直面するであろう多くの壁に対しての“構え方”や“乗り越え方”を感じ取ってもらえると思います。これほど精緻にプログラミングされた研修は他にはないと自負しています。開発者としては本プログラムが研修サービスのひとつとして世に出て行くだけでなく、これからの人材育成のあり方にも大きな影響を与える存在になってほしいと願っています。
◆ 本リリースの詳細は、こちら(PDF)をご覧ください。
(学校法人産業能率大学 http://www.sanno.ac.jp/ /6月27日発表・同法人プレスリリースより転載)