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ニュース
人事サービス 雇用・採用
掲載日:2006/10/13

ディップ、アルバイト求職者の意識実態
「求人サイト訪問における携帯電話の利用状況」

インターネットによる、国内最大級の正社員、派遣、アルバイトの求人・転職情報サイトを運営するディップでは、自社保有のサイト会員や求職者向けにアンケート調査を行い、多様化するワークスタイルに対する意識の違いや傾向について、隔月で「 Dip Report 」として発信しています。今回は、「アルバイトのお仕事探し」にフォーカスしてお届けします。

【 「携帯電話」と「パソコン」の利用状況比較 】
益々重要性を増すモバイル求人サイト
携帯電話によるアルバイト求人サイト利用率 67%
(携帯電話によるアルバイト求人サイト利用アンケート結果より)


今年5月19日に総務省が発表した「平成17年通信利用動向調査」によると、個人のインターネット利用端末は、携帯電話等の移動端末の利用者数が前年末から1,098万人増加(18.8%増)して推計6,923万人に達し、パソコン利用者数(推計6,601万人)をはじめて逆転しました。インターネット利用者(推計8,529万人)の過半数(57.0% 推計4,862万人)は、パソコンと移動端末を併用しており、一方、パソコンのみの利用者は521万人減少しています。

また同調査によれば、インターネット利用者(世帯構成員)のうち「毎日少なくとも1回は利用」する人の割合は、携帯電話(55.3%)がパソコン(43.9%)より多くなるなど、モバイル化の進展が更に顕著になっています。
移動中でも気軽に利用できる携帯電話は、近年特にアルバイト求人サイトにおいて、利用者が増えてきています。そこで今回は「携帯電話によるアルバイト求人サイト利用」をテーマに、パソコンとの利用状況の比較、携帯電話利用者の傾向を探り、さらにアルバイト求人サイトユーザの求職活動の特性を検証します。

まず、アルバイト求人サイト訪問時における携帯電話利用率を確認します。

1. あなたはアルバイト求人サイトを見る際、何を利用しますか。
「携帯電話」が39%、「パソコン」が33%で、6ポイント差で「携帯電話」が「パソコン」を上回りました。また「両方利用する」が28%となっており、パソコンとの併用者も含め、携帯電話利用者は全体の約3分の2に達しました。特に携帯電話のみを利用する人が約4割を占めているのが注目されます。

以下、携帯電話利用者(パソコンとの併用者を含む)における、「携帯電話によるアルバイト求人サイト利用状況」を具体的に検証します。1で見た通り、携帯電話は高い割合で利用されていますが、それはどのような理由によるものでしょうか。「サイト訪問」における携帯電話の利点を確認してみました。

2. アルバイト求人サイトを見る際、携帯電話の便利な点をいくつでもお選びください。<複数回答>
「どこでも見ることができる」が80%で最も多く、以下「気軽に見ることができる」(62%)、「時間があいた時に見ることができる」(60%)、「調べたい時に見ることができる」(49%)と続きます。全体として、「いつでもどこでも、見たいときに気軽にアクセスできる」といった点が、ユーザーに支持されています。特に「利用できる場所」が限定されないことが、魅力となっているようです。逆に「最新の情報が得られる」「情報のチェックが頻繁にできる」「検索がしやすい」等は20%以下で、「情報・求人案件収集」に関する項目は、比較的低い割合にとどまりました。概して、携帯電話の利便性評価は「サイトへのアクセスの容易さ」において高く、「検索による情報収集」の面ではやや低いといえます。

では次に、パソコンとの比較による、携帯電話の利用状況を検証していきたいと思います。 まず、パソコンと携帯電話を併用している人に対し、どちらを利用することが多いかを聞きました。

3. アルバイト求人サイトを見る際、パソコンと携帯電話ではどちらが利用する頻度が高いですか。(BASE:携帯電話とパソコンを併用している人)
「携帯電話の方が多い」が35%、「パソコンの方か多い」が34%で、ほぼ同じ割合となりました。また「(利用場所・目的等で使い分けるので)どちらともいえない」が26%と、約4分の1を占めているのも目につきます。「ほぼ同じ」は6%にとどまり、アルバイト求人サイト利用者の大部分は「パソコン」「携帯電話」のどちらかをメインで利用、あるいは利用シーンにより両方を使い分けていることがわかります。

属性別の傾向をみると、「フリーター」が「携帯電話の方が多い」の割合が67%、約3分の2を占めました。「高校生」「専業主婦」も、「携帯電話の方が多い」の割合がパソコンを上回っています。逆に「大学生・大学院生」ではパソコンが43%で、「携帯電話の方が多い」(28%)を15ポイント上回っています。また性別で比較した場合、女性の方が携帯電話を主に利用する割合が高いことがわかります。

このように、携帯電話とパソコンの利用頻度は、全体の傾向としてはほとんど差がありませんが、ユーザーの属性により、比較的明確に異なっているといえます。

次に、バイト探しの段階において、パソコンと携帯電話のどちらが利用されることが多いかを確認しました。

4. 以下にあげた状況において、パソコン・携帯電話のうち利用することが多いと思うものをそれぞれお選びください。(BASE:携帯電話とパソコンを併用している人)
携帯電話の割合が高いのは「すぐにバイトを見つけたい」(44%)と「バイトを探してはいないが、何となく」(40%)で、内容的に両極端な項目が並びました。パソコンの割合が高いのは「詳細にバイト情報を検索したい」(67%)を筆頭に、「バイトに関する情報収集をしたい」(47%)、「そのうちにバイトを探したいと思っている」(40%)と続き、各項目とも「バイト情報の収集」という共通点が見られます。

またこれらの項目は、属性別にみても、特に大きな傾向の差はみられません。この中でやや特徴的なのは「実際に応募したい」で、「どちらともいえない」が47%と半数近くを占めています。またパソコンと携帯電話を比較すると、全体の割合はパソコンの方が高く(32%)なっていますが、属性別にみると、「高校生」「フリーター」が携帯電話の利用率が40%前後でパソコンを上回っているのが目立ちます。これにより、実際の応募時においても属性の違いによって、パソコンと携帯電話の利用傾向の差が表れているのが分かります。

携帯電話は、「時間・場所にかかわらず、見たいときに」サイトにアクセスできることから「すぐにバイトを見つけたい」ときに、また逆に「気軽に」アクセスできることから「何となく」サイトを訪問したいときにも、それぞれ多く利用されます。こうした点が「高校生」「フリーター」のニーズに合致し、「応募の手段」として選択されていると考えられます。

一方、「検索機能」「情報のチェック」といった面ではパソコンと比して利便性が高いとはいえず、そのため「詳細にバイト情報を検索したい」「バイトに関する情報収集をしたい」人は、必然的にパソコンを利用する機会が多くなっていると考えられます。

5. 今後も、アルバイト求人サイトを見る際に、携帯電話を利用したいと思いますか。
携帯電話の今後の利用意向を聞いたところ、85%が「利用したい」と回答しました。この傾向は属性間でも共通しており、特に「フリーター」は95%に達しています。また「携帯電話」「パソコン」の利用頻度別の傾向をみると、現状「パソコンの方が利用頻度が多い」人でも、携帯電話の利用意向は78%を占めています。

このように、ユーザー属性や利用シーンによって利用状況に違いはあっても、今後も携帯電話は、よりいっそう広く活用されていくと考えられます。

『総合求人情報サービスを行うディップ株式会社が発表したDip Reportによる』

■ 調査の詳細はこちらまで。
http://www.dip-net.co.jp/pdf/press/DRVol.11_1012final.pdf


(ディップ http://www.dip-net.co.jp//同社プレスリリースより抜粋・10月13日)

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