企業と学生のミス・コミュニケーションを解消
アライズ、採用活動を支援するプログラム『就!クリ』スタート
ベンチャー企業のアライズ(東京都世田谷区、大久保仁・代表取締役)は、企業と学生の間に生じる採用・就職活動における意識や認識の違いを解消し、企業の採用活動を支援するプログラム『就!クリ』を本年10月から開始することを発表しました。本年10月2日より東京都内・池袋にセミナーならびに企業、学生の交流のための会場を通年で開設しました。社会人に必要な基礎トレーニングや企業と学生の交流会などを無料で学生に提供します。
近年の採用・就職活動の現状・課題として、企業・学生間の意識、認識のずれが顕著なことがあげられます。就職専門誌『就職ジャーナル』が2005年に実施した調査によれば、企業側は自社のアピールポイントとして「責任のある仕事を任せてもらえる」が7割近くを占めているのに対して、学生側は「自分でやりたいことができる」(約7割)や「給与・福利厚生など待遇がよい」(6割弱)ことを重要視しています。他方、学生側は自分のアピールポイントとして「アルバイト経験」が6割弱を獲得し、「所属クラブ、サークル」や「趣味・特技」も3割を超えていますが、企業が重要視するポイントは「人柄」「その会社への熱意」「今後の可能性」がいずれも7割を超えています。
さらに企業の採用担当者が抱える問題として、採用活動の入口となる母集団の不足や出口ともいえる内定の辞退増加があげられます。一方、就職活動を行う学生にとっても売り手市場といわれながらも実際は二社以上の内定を得た学生が内定者の5割を占めるなど一部に限定され二極化が進行しているのが現状です。
アライズは、このような企業の採用活動における「意識、認識のずれ」や「入口、出口の問題」を解決するために本プログラム『就!クリ』を企画しました。『就!クリ』は、具体的には「人財の確保」「機会の獲得」「関係の構築」の三つの側面から企業と学生の双方向コミュニケーションを積極的に支援し、企業の採用活動を「採れる採用」から「採りに行く“攻めの採用”」へ導く支援をします。主に対象となるのは未上場の従業員1000名以下の企業を想定し、一定の参加費を支払うことで、『就!クリ』のサービスを活用できます。学生は本年9月15日に開設したWebサイト( http://www.syukuri.jp/ )から必要事項を登録することによって『就!クリ』が提供するサービスが無料で利用可能となります。
本年10月2日より『就!クリ』専用の常設会場(東京都豊島区東池袋1-20-2池袋ホワイトハウスビル)において、『就!クリ』に登録した学生を対象にしたプログラムを毎日開催します。具体的には、学生に対しては経済産業省が提唱する「社会人基礎力」を身につけるトレーニング・プログラムを通じて、企業が求める「人財」となれるようにスキルアップやキャリアデザインを支援し、さらに『就!クリ』参加企業との少人数制の交流会を実施し、企業と学生双方が親密なコミュニケーションを図れる場を提供します。
同社の代表取締役・大久保仁氏は、『就!クリ』の事業性について次のように述べています。
「採用はさることながら採用後の早期離職対策問題を考えればおのずと採用手法そのものに工夫が必要なことは明らかです。特に採用に苦戦しがちな中小企業は少子化や情報氾濫などの要因で益々苦戦すると予想できます。これからの採用は必要な人財を積極的に採りに行くことで問題解決につながると考えています」。また、大手通信会社において長年女性インストラクターとして実績をあげてきた三後正代(さんご・まさよ)氏など3人が、「社会人基礎力」トレーニングの専任講師として学生を指導します。アライズは初年度で2億円の売上げを目指します。今後は業界特化や地域特化したモデルなどを展開する予定です。
(アライズ http://www.syukuri.jp//同社プレスリリースより抜粋・10月4日)