2016年6月転職求人倍率1.02倍。求人数は19ヵ月連続で過去最高値を更新。採用抑制の気配見えず~転職サービス「DODA(デューダ)」調べ:インテリジェンス
総合人材サービスのパーソルグループで、株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾太郎)が運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2016年6月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表しましたのでお知らせします。
※転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。 <算出式:転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>
■ 2016年6月の概況
2016年6月の転職求人倍率は、前月より0.02ポイントマイナスの1.02倍。求人数は前月比+2.2%、前年同月比+34.6%となり、19ヵ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新しました。転職希望者数は前月比+4.3%、前年同月比+57.9%、10カ月連続で最高値を更新しま した。
業種別にみると、求人数が増加したのは「IT/通信/インターネット」「メディア」「金融」「商社/流通」「小売/外食」「サービス」「その他」の7業種 でした。特に伸びたのは、「金融」(前月比+7.2%)、「小売/外食」(同+7.1%)でした。職種別では、11職種のうち「技術系(電気/電子/機 械)」「技術系(化学/食品)」以外の9職種で求人数が増加。求人数が特に伸びたのは、「販売/サービス系」(前月比+7.5%)、「企画・事務系」 (同+4.7%)でした。
■ 解説 ~景気の不透明感はあるものの、7月以降も転職市場の活況は続く見込み~
6月は、新卒採用の選考にめどが立った企業を中心に、中途採用に軸足を移す動きが見られ、求人数が増加しました。転職希望者においては、前月から継続して 転職活動を行う人が多い状況が続いています。求人数は19ヵ月連続で、転職希望者数は10ヵ月連続で、ともに過去最高値を更新しました。
7月以降、求人数の伸び幅こそ鈍化するもののなだらかに増加していく見込みで、転職マーケットは活況が続きそうです。6月後半のイギリスのEU離脱を受け て、円高・株安などのマイナス要因が強まりましたが、東京オリンピックに向けた投資やインバウンド需要などプラス要因も引き続き影響しており、企業が人材 採用を大幅に抑制する気配はまだありません。しかし、景気の先行きに不透明感をはらんでいるのは確かです。転職しようと気持ちが固まっている方は、早々に 転職活動を開始するのが得策でしょう。(DODA編集長 木下学)
※DODAサイトでご覧いただける「DODA転職求人倍率レポート」では、詳細なデータや考察を掲載しております。
※調査は2008年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報室までお問い合わせください。
■ 2016年下半期 転職市場予測 ~求人数の伸びは鈍化するも、全体としては活況の見込み~
2016年下半期(7月~12月)の転職市場における求人数の増減の見込みは、11分野のうち「建築・土木」「営業」「人事・経理・総務」「クリエイティ ブ」の4分野が増加、残りの7分野が横ばいの見込みです。求人数の伸びは鈍化するものの全体では転職市場の活況が続きそうです。下半期の注目キーワード は、「FinTech」「データサイエンティスト」「デジタルマーケティング」「グロースハック」「BIM」「EC」「組み込みエンジニア」「オムニチャ ネル」「FA(Factory Automation)」です。IoT、AI、ビッグデータ…といったテクノロジーはITエンジニア、金融業界、マーケティングといった特定の業職種だけ のことではありません。あらゆる業職種にテクノロジーを活用した業務変革の波が来ています。業界の構造や自分の仕事スタイルにどんな変化が起こりうるのか 具体的にイメージし、必要となるスキルやキャリアが何なのか、自分の“軸”となるものが何かを考えてみると、今から目指すべきキャリア像が見えてくるで しょう。 (※DODAサイトでは、11の業職種ごとに詳細な解説を掲載しております。 )
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◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(株式会社インテリジェンス http://www.inte.co.jp/ /7月14日発表・同社プレスリリースより転載)