2015年中途採用、人材の過不足感が「不足している」企業が75.7%で過去最多。女性活躍推進に向け、中小企業を中心に約4割が「特に何も実施していない」結果に~『マイナビ転職 2015年中途採用状況調査』
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、2015年に中途採用を行った全国の企業を対象とした「マイナビ転職2015年中途採用状況調査」を発表しました。なお、本調査は今回で4回目となります。概要は以下の通りです。
<調査結果の概要>
■ 人材の過不足感は「不足している」が75.7%で過去最多に
2015年の人材の過不足感は、「不足している」が75.7%(前年比2.2pt増)となり、2012年の調査開始以来最多の結果となった。経年変化を見ると、2012年は「不足している」が69.4%だったが、それ以降年々増加し、現在では4社のうち3社が不足感を感じていることが分かった。企業の人材不足は、継続して厳しさが増している状況がうかがえる。
■ 中途採用の理由は「退職者の穴埋め」から「労働環境の改善・整備構築」へとシフト
企業が中途採用を実施した理由は、「経営状態の好転・既存事業の拡大」が43.1%で最も高く、次いで、「組織の存続と強化(活性化)」の42.0%、「年齢など人員構成の適正化」の31.4%と続いた。経年変化を見ると、本調査を開始した2012年以降「退職者の増加」は年々減少している一方で、「年齢など人員構成の適正化」「労働時間短縮への対応」は年々増加している。中途採用の理由が、人材流出による穴埋め採用から、労働環境の改善・整備構築へとシフトしているようだ。
■ 売り手市場が続き、選考基準を「前年より甘くした」企業が大きく増加
経験者採用の選考基準は、「前年並み」が68.4%で最多となった。経年変化では、本調査を開始した2012年以降「前年より厳しくした」は減少傾向にあり(2012年:15.6%→2015年:8.3%)、一方で「前年より甘くした」は大きく増加している(2012年:13.6%→2015年:23.3%)。売り手市場が続き、採用市場の激化により、採用条件を緩和してでも人材を確保する必要に迫られていることがうかがえる。
■ 女性活躍推進に向けて、中小企業を中心に約4割が「特に何も実施していない」結果に
女性活躍推進に向けて実施している施策について聞いたところ、調査対象企業のうち約8割が従業員数300人未満であることが影響し、「特に何も実施していない」が41.6%で、最多となった。特に中小企業では、女性活躍推進の必要性を感じているものの、まだ具体的な施策を思案している段階であるようだ。実施している施策の中では、「時短・時差勤務」が27.5%で最多となり、次いで「女性採用比率の拡大」の18.9%、「女性管理職比率の拡大」の14.9%と続いた。
【「マイナビ転職 2015年中途採用状況調査」概要】
○調査方法/FAXにて回答
○調査期間/2016年1月12日(火)~2016年2月12日(金)
○調査対象/1年間(2015年1月~12月)に中途採用活動実績のある全国の企業回答社数652社
(従業員数29人以下:33.5%、30~99人:32.4%、100~299人:18.2%、300人以上:15.8%)
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(株式会社マイナビ http://www.mynavi.jp/ /3月23発表・同社プレスリリースより転載)