ポテンシャル採用
ポテンシャル採用とは?
ポテンシャル採用とは、潜在能力を重視した選考により、今後、大きな成長が期待できる人材を採用することです。深刻な人手不足が続く中、ポテンシャル採用を導入し、若手人材を積極的に採用しようとする企業が増えています。
「潜在能力重視」の選考による採用
キャリアの軌道修正も見込める20代若手が中心
企業の中途採用は、「キャリア採用」と「ポテンシャル採用」の二つに分かれます。キャリア採用は、これまでの経験・実績から、即戦力になれるかという点で判断します。一方のポテンシャル採用は、ポテンシャルつまり潜在的な力という、今後の成長の可能性が判断基準です。一般的に30歳を超えてからの転職は、スキルを重視したキャリア採用が大半ですが、キャリアの軌道修正も見込めるポテンシャル採用では、20代の若手が中心です。
ポテンシャル採用のメリットの一つは、新卒採用のように、ビジネスマナーや社会人としての心構えなどを一から教える必要がないこと。また、特定の企業のカラーに染まりきっていないため、会社の方向性を理解しながら会社と共に成長する、将来の幹部候補となる人材を採用することができます。一方で、キャリア採用のように実績などの数値による明確な判断基準がないため、潜在能力や可能性を見極めて採用の可否を判断しなければなりません。
ポテンシャル採用での評価は、応募者がこれまでに培ってきた知識や経験を自社でも生かせるかどうかがポイントとなります。例えば、コミュニケーション能力や情報収集力などの社会人基礎力。仕事に対して、どういった価値観を持っているのかも重要でしょう。
ポテンシャル採用を成功させるには、応募者をひきつけるような魅力を多く持っていることも大切です。そのためには、給与や福利厚生などを整えることが欠かせません。また、人生100年時代を迎えてキャリア自律が求められている現在、応募者が描く理想のキャリアを実現できるよう、社内の環境や制度を整備することも大変重要です。

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