マイナビ「2014年卒の就活キーワード」を発表
2013年2月26日(火)に、株式会社マイナビ(東京・千代田区)による「2014年卒の就活キーワード発表会」が開催されました。マイナビHRリサーチセンター長 栗田 卓也氏が「2014年就職活動―学生のポイント」と題し、エントリー開始から約3ヵ月が経過した2014年卒就職活動序盤の最新の傾向と分析、企業と学生 の動向を報告。マイナビ編集長 三上 隆次氏からは、就活キーワードと併せて、学生のスマートフォンの活用状況、地方格差、就活トレンドなどについての発表が行われました。
日時 | 2013年2月26日(火) 9:45~10:15 |
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2014年卒就職活動序盤の最新の傾向と分析
まず、マイナビHRリサーチセンター長 栗田 卓也氏が、企業と学生の動向を説明。2014年序盤の就職活動では、以下の傾向が見られるとのことです。
- 企業のセミナー開催が早期から実施されている関係で、学生も早期からセミナーに参加し、企業と接触。
- 学生のエントリーシート提出も昨年よりペースが早く、全体的に前倒しで活動。
- 学生の就職に対する危機意識は薄らいでいて、大手企業を視野に入れる学生がやや増加。一方、このスピードについていけない学生も出始めている。
- 結果、活動の準備ができている学生と、そうでない学生の差が広がっている。
2014年卒就職活動 序盤のキーワード
キーワード:「温度差就活」
次に、マイナビ編集長 三上隆次氏が、「2014年卒就職活動 序盤のキーワード」として、「温度差就活」を発表しました。三上氏は、以下の三点で学生間に「温度差」が発生していると言います。
温度差(1)企業の採用活動前倒しによって、対応する学生と取り残される学生
2013年卒の就職活動から、企業の広報活動のスタートが12月に変更となり、各社で採用活動の方法に戸惑いが出たこ とで、出遅れによる人材確保の課題が残ったとのこと。そうした昨年の反省から、今年は個別セミナーを早期に開催する企業が増え、学生もそのスケジュールに 合わせてセミナーに参加、企業との接触を図っているそうです。
一方で、そのスピードについていけない学生が出始めていて、結果として、就職活動の準備ができている学生と、遅れをとっている学生の差が広がっているといいます。
温度差(2)都市部と地方の地域差
企業のセミナーは、都市部で開催されることが多いため、地方の学生は必然的にセミナー参加回数が少なくなるのが実情。「交通費・宿泊費」については、12・1月の2ヵ月だけで関東とその他地域とで倍近い差(177%)があるそうです。
温度差(3)ソー活学生とアナログ学生―SNSの利用度の差
スマートフォンの普及により、ソーシャルネットワークを活用した「ソー活」の利用者が増加。しかし、未だ6割の学生は 就職活動では「あまり活用していない」「利用の予定がない」と回答するなど意見が割れているといいます。利用している学生も、企業ページの閲覧や就活仲間 との連絡が主な活用方法で、企業との双方向のコミュニケーションツールとしての利用は、一部の学生に留まっているとのことです。
『日本の人事部』では今後も、人事担当者としてぜひ聴いておきたい講演、参加しておきたいセミナーなどのレポートをお届けしていく予定です。次回のイベントレポートにも、どうぞご期待ください。