ヘイズ・ジャパン、日本人が海外で就職したい理由はキャリアよりも
ライフスタイル重視の傾向に【ヘイズ・アジア5カ国 アンケート結果】
外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター ジョナサン・サンプソン、以下ヘイズ・ジャパン)は本日、アジア5カ国(日本・シンガポール・マレーシア・香港・中国、有効回答2,553名)で実施した海外での就業意識に関するアンケート結果を発表しました。
ヘイズのウェブサイト上で実施したアンケート結果によると、日本国内の回答者の88%が「機会があれば海外での就職を検討する」と答えました。
海外での就職に前向きな意向を示した回答者88%のうち、「キャリアアップ」「活躍の場を広げるチャンス」など仕事面の理由を挙げた人が全体の65%、ライフスタイル(生活環境)面の理由を挙げた人が23%でした。「日本以外での就職は全く考えていない」と回答した人は全体の12%に留まりました。
海外での就職意向を示した人の割合は日本がアジア5カ国で最も低い一方、ライフスタイルを理由に海外での就職意向を示した人は他国に比べて突出した高数値を示しました。
日本以外におけるアンケート結果は以下のとおりです。
国名/海外での就職を検討/(キャリア面の理由)/(ライルスタイルの理由)
シンガポール/97%/85%/12%
中国/96%/85%/11%
香港/94%/82%/12%
マレーシア/93%/84%/9%
日本/88%/65%/23%
今回のアンケート結果について、ヘイズのアジア担当マネージング・ディレクター、クリスティーン・ライトは、次のように述べています。
「貴重な国際経験が積めることは、求職者が海外での就職機会を前向きに検討する最大の動機です。しかしヘイズが実施した今回のアンケート調査から、日本の求職者は海外での就職意向についてはアジア他国と比較すると消極的であることがわかりました。
これまで14年間にわたって日本で転職支援を行ってきたヘイズの経験から、日本人が海外での就職に消極的な1つの要因は語学力にあると考えられます。TOEFLの平均スコアから見ても、日本人の英語力はアジア5カ国で最も低くなっています。今後、日本でグローバルな人材を輩出していくためには、語学教育を改善し、バイリンガル人材を育てていくことが重要です。
非常に興味深いのは、海外での就職意向の理由にライフスタイルの要素を挙げた人は5カ国の中で日本が最も高かったという点です。長引いた不況や、東日本大震災などの自然災害を経た今、日本の人々は、給与などの金銭面よりも精神的な豊かさ・安定した生活に対する願望が強くなっていると考えられます。」
ヘイズは、専門性の高いプロフェッショナルを対象に人材紹介サービスを提供しているリクルートメントのグローバル・エキスパートです。
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社 http://www.hays.co.jp/ /4月9日発表・同社プレスリリースより転載)