第12回 マーサーMPA (Japan) アワード 2014 受賞会社を発表
世界的な資産運用コンサルタントであるマーサーの日本法人であるマーサージャパン株式会社(東京都新宿区)は、企業年金運用コンサルティング・サービスのためにリターンのデータを収集している運用プロダクトの中から、優れた成績を上げた運用プロダクトを表彰する、マーサーMPA(Japan) アワードを発表しました。受賞運用プロダクトは、以下の表の通りです。
■ 第12回マーサーMPAアワード受賞運用プロダクトの概要 (ダウンロード)
今回発表したマーサーMPAアワードは、第12回(12年目)で、国内株式や外国株式など、年金運用で使われる主要なカテゴリーに分けて、2014年3月までの5年あるいは3年の実績を評価したものです。企業年金などの機関投資家向けの運用リターンに関する表彰としては、マーサーが初めて実施したものです。
今回の受賞の特徴は、昨年に続き連続受賞を伸ばす会社が多かったことです。5年以上連続で受賞した運用プロダクトは5プロダクトあり、
特にMFSインベストメント・マネジメントは外国株式部門で8年連続と最多連続記録を伸ばしています。
また、国内株式中小型部門で三井住友アセットマネジメントが、9回目の受賞と過去最多受賞記録を更新しています。
外国株式部門と外国債券部門では受賞者が昨年と同じ顔ぶれとなりました。
国内株式の受賞ではグロース・スタイル優勢の特徴が明確になっています。リーマンショック以降、ややグロース・スタイルが優勢の相場展開となっていましたが、さらにアベノミクスによる株価上昇の中、一般的なバリュー・スタイルの運用が市場の動きについていけなかったことを反映したものとなっています。
マーサージャパンの資産運用コンサルティング部門代表である大塚修生は、「連続受賞を伸ばす運用機関が多いことは喜ばしいことですが、
同時に、連続受賞の背景を理解することが重要です。相場展開が変わると従来のように高いリターンを獲得できなくなる場合があるからです。
運用機関の運用手法や企業年金等によりリスク管理の考え方の変化により、従来の標準的なインデックスや運用スタイルによる分散に対する企業年金の意識は変わってきていますが、運用スタイルのリスクが運用リターンに大きな影響を与えていることを忘れてはいけません。」と述べています。
なお、本年より国内株式サブカテゴリー部門である、コア、グロース、バリューの3部門を表彰対象から外しています。これは運用の多様化によりカテゴリー分けが困難になったことを反映したものです。
◎第12回マーサーMPAアワード受賞運用プロダクト
(上段会社名、下段運用プロダクト名)
≪国内株式大型部門 (5年)≫
アバディーン投信投資顧問
アバディーン日本株式
野村アセットマネジメント
日本株式アクティブグロース
スパークス・アセット・マネジメント
スパークス日本株式長期厳選投資戦略
フィデリティ投信
フィデリティ・ジャパン・マネージド・グロース
大和住銀投信投資顧問
年金国内株式市場型
みずほ信託銀行
国内株式リサーチ・グロース
日興アセットマネジメント
日興AM日本株エンハンストインデックス戦略
りそな銀行
りそな割安株(リサーチα)/株式口L
≪外国株式部門 (5年)≫
ウエリントン・インターナショナル・マネージメント
グローバル・オポチュニティーズ(除く日本)
三菱UFJ信託銀行
三菱UFJ信託銀行 外国株式グローバルコア型
第202ファンド(ベイリー・ギフォード社助言)
MFSインベストメント・マネジメント
MFS外国株式
ラッセル・インベストメント
ラッセル 外国株式マザーファンド
≪外国債券部門 (5年)≫
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント 外国債券アクティブ
ラッセル・インベストメント
ラッセル 外国債券マザーファンド
ピムコジャパンリミテッド
ピムコ外国債券ヘッジ無し
≪国内債券部門 (3年)≫
日興アセットマネジメント
日興AM日本債券クレジット特化戦略
明治安田アセットマネジメント
日本債券アクティブ
三井住友信託銀行
三井住友信託S45(事業債(積極)型)
≪国内株式中小型部門 (3年)≫
イーストスプリング・インベストメンツ
イーストスプリング日本小型株式戦略
三井住友アセットマネジメント
三井住友アセットマネジメント国内株式中小型
パインブリッジ・インベストメンツ
パインブリッジ日本小型株式
■マーサーMPA アワードについて
マーサーMPAアワードは、マーサージャパンが日本における企業年金、あるいは機関投資家向けのコンサルティング・サービスを提供するために、収集・管理している円ベースの運用リターンの中から、優れた結果を達成した運用プロダクトを讃えるものです。賞の名前は、マーサーで運用リターンを分析するソフトウェアの名前(MPA=Manager Performance Analytics)をとったものです。
■マーサーMPAアワードの評価方法と表彰対象について
企業年金運用における主要なカテゴリー毎に5年あるいは3年で、トータル・リターンと代表的なインデックスに対するインフォメーション・レシオをそれぞれ基準化した数字を合計し、カテゴリー内の上位 10%(但し、最大8プロダクトまで)あるいは上位3位のファンドの多い方を選定しています(なお、国内株小型、国内債券と外国債券はトータル・リターンのみ)。
表彰対象とする運用プロダクトは、マーサーが管理する運用パフォーマンス・ユニバースに選定基準日時点で登録されているプロダクトのうち、日本国内に拠点を持つ会社が提供する運用プロダクトとし、その中で、マーサーが予め定めた基準(受賞意思の表明、カテゴリーの特性、最低資産額、実際の運用でのリターン)に合致したプロダクトとしています。それゆえ、マーサーの運用パフォーマンス・ユニバース中には、受賞プロダクトよりも優れた運用パフォーマンスを挙げながらも受賞基準を満たさないことから受賞していない運用プロダクトがある場合があります。
今回より、表彰対象の条件として日本国内拠点の存在を追加しましたが、これは運用パフォーマンス・ユニバースに日本国内に拠点を持たない運用機関が提供する運用プロダクトを積極的に登録するようにしたことを受けたものです。
注:マーサーMPAアワードは過去の定量結果だけによる表彰であり、マーサーがマーサーの顧客に運用商品を推薦する場合に利用する定性評価とは何の関係もないものです。運用商品のリターン・データは運用報酬控除前であり、顧客が利用する際には、運用報酬の違いを考慮する必要がありますので、
表彰対象と同じ期間に表彰された運用商品を使っていても、表彰と同一の結果を得られるわけではありません。また、表彰に利用した評価基準が適切な方法であると保証するものではありませんし、表彰のために使ったデータや計算が正しいものであると保証するものでもありません。
マーサーはこのアワードを受けた運用会社について何の保証をするものでも責任を持つわけではありません。過去の実績は将来のリターンを保証するものではありません。
◆本プレスリリースURL: http://www.mercer.co.jp/newsroom/2014-mpa-awards.html
■マーサーについて
マーサーは組織・人事、福利厚生、年金、資産運用分野でサービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファームです。全世界約20,000名のスタッ フが40カ国以上約180都市の拠点をベースに、130カ国以上で、25,000超のクライアント企業のパートナーとして多様な課題に取り組み、最適なソ リューションを総合的に提供しています。
日本においては、35年余の豊富な実績とグローバル・ネットワークを活かし、あらゆる業種の企業・公共団体に対するサービス提供を行っています。
組織変革、人事制度構築、福利厚生・退職給付制度構築、M&Aアドバイザリー・サービス、グローバル人材マネジメント基盤構築、給与データサービス、
年金数理、年金資産運用など、「人・組織」を基盤とした幅広いコンサルティング・サービスを提供しています。
マーサーは、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン証券取引所に上場している、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ(証券コード: MMC)グループの一員です。
マーサーについての詳細は、以下をご参照ください:
マーサー ジャパン
http://www.mercer.co.jp
Mercer(Global)
http://www.mercer.com
■マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズについて
マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ(ニューヨーク証券取引所コード: MMC)は、グローバルプロフェッショナルサービスを提供する企業グループとして、顧客企業にリスク、戦略、人材分野の助言とソリューションを提供しています。
マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズはマーシュ(保険仲介とリスクマネジメント)、ガイカーペンター(再保険仲介・コンサルティング)、マーサー (組織・人事マネジメント・コンサルティング)、そしてオリバーワイマン(戦略コンサルティング)から構成されており、
年間総収入120億米ドル超、全世 界に55,000名の従業員を擁し、100ヶ国以上で顧客に分析、アドバイスを行い、各種取引を支援しています。
当グループは責任ある企業市民として事業展開しているコミュニティに貢献しています。詳しい企業情報については http://www.mmc.com、今日企業が直面する課題に取り組む当グループの国際的な実務能力とソリューションについては http://www.partneringimpact.com/ をご覧ください。
(マーサー ジャパン株式会社 http://www.mercer.co.jp /7月2日発表・同社プレスリリースより転載)