ソニーミュージックグループ、2014年度新卒採用で「ムービー面接」を実施
ソニーミュージックグループ(東京・千代田区)は前年と同様、2014年度の新卒採用でもサイト上での「ムービー面接」を行うと発表した。同社は、従来のエントリーシートでは、学生の本当の姿が分らないと考え、エントリーシートを原則として廃止。新卒採用サイトの画面上での面接官の質問に答える形式の動画を学生自身が撮影し、応募資料として提出する方式を採用している。
就職活動中の学生は、エントリーシートを少しずつ修正しながら、多数の企業に応募しているのが実情。しかし、同グループにエントリーするには、手間をかけて趣向を凝らした動画を作成する必要があるため、ハードルは高くなる。興味本位の応募者は減り、志望度が高く熱意のある学生が応募してくることが予想されるが、企業側にはじっくりと選考できるというメリットがあるだろう。母集団形成に力を入れる企業が多い中、同グループのように個々の学生をしっかり見極めていこうとする企業が増えつつある。採用活動においてどれほどの効果を残せるのか、今後の展開から目が離せない。
(『日本の人事部』編集部)